〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされてｆｏｕｒ〈トリップ〉

その133 ページ26

黒木くんが帰ってから私は、今までの事を整理した

私はこの世界の人間では無いこと、夢で見たあの女の子は私ということなど、考えると何となくいろんな事が見えてきた

…それにしても、どうやってこの世界に来たんだろう？

うーん…

何か次元を越えた話になりそうで、頭が追い付かないし、痛い…


『うっ…』


ヤバい…クラクラしてきた…

ピンポーン…

え、待って…今無理です…

ドンドンドン

いや、叩かないてよ…せっかちな人だなぁ



『はぁ、痛い…』


さっきよりは良くなったから、もう出れるかな…

何にも音はしないけど、間に合うはず

そう思って立ち上がったけど、少しフラついた

…大丈夫だ。すぐ治る

そう思って部屋のドアノブを回したとき、ドアが軽くなって、前に動いた

それと一緒に体も前に倒れた


天「おっと、って…茉莉？大丈夫？」


来たのは天月くんにだったんだ…


『うん…大丈夫…』

天「ちょっと座ろ」

『うん…』


天月くんに支えてもらいながらリビングのソファーに座る

さっきよりは楽になったな…


天「今水取ってくるね」

『ありがとう』


天月くんに水を貰い、少し落ち着いてから天月くんと向かい合って話す


天「大丈夫？体調悪くない？」

『うん。助かったよ…』


そう言った途端、ドっと眠気が襲ってきた

天月くんに寄りかかると、天月くんも分かってくれたらしくちゃんと支えてくれた


天「寝ていいよ。おやすみ」

『ん…やすみ…』


そのまま私の意識は途絶えていった

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