ｍｏｏｎｓｔｏｒｙ ページ31
次の日、僕が病院に行くと、お母さんが深刻そうな顔をしながら僕を待っていた
「お久しぶりです」
僕がそう言うと、お母さんも微笑んで、
「体調、崩されてませんか？」
と、話しかけてきた
それはいいのだが、お母さんは無理に笑っているように見える
「僕は大丈夫です。それより、大事な話とは...」
「あぁ、それは...」
お母さんは少し気まずそうな顔をしながら、病室のドアを開けた
「病室で話します」
そう言って病室に入ると、先生が待っていた
「あぁ、お待ちしてました。さ、どうぞ座って」
「ありがとうございます」
といって座る
座りながら先生の顔を伺うと、先生も深刻な顔をしていた
それほど深刻な話なのだ...
「早速ですが、お話ししたいと思います...」
先生はそう言った後、こう付け足した
「これから話すことには憶測も入ってくるので、全てが真実というわけではありません。そこだけは理解して下さい」
僕は「はい」と返事をした
「分かりました。では、」
先生は一息おいて静かに話し始めた
「＿＿さんは最近、息をしていないことがあるんです」
「...え？」
突然の事に驚きが隠せ無かった
...彼女が、息をしていない？
「と、言っても、すぐに元に戻るんですけど...」
先生は自信の無さそうな顔をし、こう言った
「これは、憶測なのですが...もし、この状態が続いた場合...彼女は本当に息を引き取りかねないかと...」
お母さんの目から涙が溢れた
昨日話は聞いていただろうから、昨日はもっと混乱していたに違いない
僕だってそうだ
今すぐに目の前の医者につかみかかりたい
「直す方法は無いのか」「医者ならなんで気が付かなかったのか」など...
すぐにでもそう言ってやりたいくらいだ
...そのくらい
彼女のことが大切なんだ
話したことは無いけれど、毎日会って話しかけていると、本当の妹みたいに見えてきて...
「...っ」
気が付くと僕も泣いていた
彼女を失うことがこれほど怖いことなんだ
辛いことなんだ
先生はそんな僕たちを見てか、病室を出て行った
僕とお母さんは、＿＿の手を握りながら泣いていた
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夜羽 - 106のところです (2021年2月23日 14時) (
レス) id: a2f70b4aa2 (このIDを非表示/違反報告)
夜羽 - 一般動詞の過去形はingじゃなくてedですよー！ (2021年2月23日 14時) (レス) id: a2f70b4aa2 (このIDを非表示/違反報告)
願叶(プロフ) - 鬼跡さん» そらるさんはお父さんが似合ってるかなって思ってやってみたら好評みたいで嬉しいです！ありがとうございます！頑張ってどんどん書いていきます！ (2019年9月21日 11時) (レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
鬼跡 - そらるさんがお父さんに…可愛い！更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年9月20日 16時) (レス) id: a065501dc8 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - はい！よろしくお願いします！ (2019年8月25日 7時) (レス) id: 405180babc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：願叶 | 作成日時：2019年8月9日 13時
