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その70 ページ43

教室に入ると、視線が一斉に私の方に向き、教室はシンと静まりかえる


私は少しドキリとしたが、気にしないようにしながら、自分の席に座る

幸い、私の席は荒らされたりしていなかった

いじめは...なさそうかな?

そう思ってホッとしたとき...


菜「篠田ちゃん」

『...菜穂』


私の隣に菜穂が座っていた

今日は一人のようだ

ちゃんと話したいって言わなきゃ


『あのね...』

菜「ごめんなさい!」

『え...?』


私の言葉を遮って、菜穂の声がする

その言葉に私は驚いた

だって、ごめんなさいって...


菜「私、気が付かなかった...篠田ちゃんにしたことって最低な事だったよ...本当にごめん」

『っ...』


私が言わなくても...気が付いてくれた...?

でも何で...


菜「実はね、昨日他の子たちに言われたの...自分勝手に人のこと振り回したり、遊んだりしてるのを見るの限界って」


そんなことが...


菜「それで、縁切ろうって言われて」

『...え』


そこまで言われたの?

そりゃ反省も何も無いわ...


『結局皆とはどうなったの?』

菜「...見てのとうり、切ったよ」


そう言って菜穂はハハッっと笑う


菜「私、彼奴らとはその程度のの友情だったから...」

『そっか...』


その程度の...か

私もそうだったのかも知れない

苦手なノリに無理矢理合わせてた....

だから本当は菜穂とだって合わないかもって思ってた

でも...


『やり直そ』

菜「えっ?」

『私たち、今からやり直そうよ。その程度の友情じゃ無くてさ、本物の友情にしよう!』

菜「っ...うん...!」


そう言うと、菜穂と私は二人で笑い合った


砂「お、仲直りしてんじゃん」


後ろから砂原の声がした

振り向くと、砂原が私たちを優しく笑いながら見ていた


『うん!』

菜「...ありがと。砂原...」


菜穂は顔を赤くしながら砂原にお礼を言っていた

きっと、砂原も何か言ってくれたんだろうな


その時、後ろのドアからアーヤが入ってきた

アーヤは私に気が付くと、「おはよう」と、言ってくれる

嬉しくなって私も「おはよ」と返す


ア「篠田さん。この間はありがとう」

『ううん。私も最後までいれなかったんだから、結局何にも出来てないよ...』

ア「そんなこと無い!篠田さんと砂原が居てくれ無かったら、私...」

菜「立花さん」


菜穂の声がした

さっきよりも少し緊張してる


菜「ごめんなさい」


菜穂はさっき私に言ったように、アーヤに謝る


文字数...

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願叶(プロフ) - 吹雪姫さん» コメントありがとうございます。高評価まで...!ホントにありがとうです! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - こんにちは!吹雪姫です♪面白いですし、気に入りました!高評価します! (2019年7月27日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:願叶 | 作成日時:2019年7月19日 22時

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