幸せ ページ1
「ソーマ、幸せってなんだと思う？」
私は任務が終わった後でソーマに聞いた。
ソーマは少し首を傾げた後、こう言った。
「怖いもの、だな。」
「怖い？」
「手に入れたら全てが終わっちまう。そう思ってな。」
「ふうん。それなら私は今ソーマが怖いと思ってるものを感じてるんだね。私はこうしてる間にも、幸せって思ってるんだけど。」
「…そうか。」
二人の間を沈黙が流れる。私は神機を地面に突き刺し、ソーマの隣に腰掛ける。
「おい、長居はしねぇぞ。」
「わかってる。…でもあと５分だけ、こうしていたいの。一緒に。」
「…バカか、おまえ。ったく、人の気も知らねぇで。…５分だけな。」
「うん。」
あぁ。私はバカだ。このアラガミどもが生きている世界じゃ、私たちは誰が好きとか嫌いとか関係なく生きていなきゃいけない。ソーマがそれを一番にわかってる。私はそれを知りながら、遠回しに告白なんかしてしまった。
好き。ただ、それだけ。それだけを伝えたかった。 わかっては、貰えなかったけど。
「ほら、帰るぞ。ヘリ待ってる。」
「うん。……ソーマ。」
「あ？」
「…何でもないよ。呼んだだけ。」
「そうか。」
私たちは歩き始めた。本当の幸せを手に入れるために。もしも、それが手に入ったときには、
絶対に、好きって言うから。
Fin
続く
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かれーるー - もっと続けー！がんばれー！(自分も進めなきゃいけないのに人の心配ばかりするヤツ) (2019年12月17日 17時) (
レス) id: 10f78047b8 (このIDを非表示/違反報告)
体の90%がラムネ - うん。よかったです。あと五分とか…。いくらでもいてくださいよ！！ (2019年12月17日 17時) (レス) id: 10f78047b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kopino | 作成日時：2019年12月14日 10時
