お と う と【Sou】

8 ずあ ページ9

「先輩！この問題教えてください！」



『えっと、ここの問題は…』



と、わからない問題があったら教えてそれまで爽くんが解いている時間私も勉強する。っていう感じで勉強進めていった



ただ、一つ問題があるとすれば



「先輩の教え方、すっごくわかりやすいです！」



『褒めすぎだよ。でもありがとう。』




爽くんが私を褒め過ぎる事だ


さっきから私が教える度に褒めてくれる。


確かに嬉しいよ？嬉しいけどそんなに褒められたら恥ずかしいな…




「ここの問題教えてください」



『えっと、ここの問題は……分かった？』


と、爽くんの方を見ると顔がすっごく近くにあった。

あと3センチぐらいで私の鼻が爽くんにあたりそうなぐらい。ちかい。

爽くんは問題に集中してたから、気づいていないけど…。


そして、爽くんを近くで見るとすごく整った顔していて、思わず見惚れそうになる。モテる理由もわかる気がする


それに、今まで可愛い弟だったのに近くで見ると男の子の顔つきをしていて、あ、やっぱ男の子なんだなぁって、思わさせられた






「先輩？顔に何か付いてますか？」


と爽くんに言われて現実に引き戻された。


私は今勉強会をしているのに何を考えてるんだ。




『ごめんね。何もついてないよ。ちょっと集中が切れちゃって』


「そうなんですか、あ！そういえばパンありますよ！一緒に食べましょ」



と言って、ばたばたと部屋から出て行ったかと思えば


部屋のドアから顔をひょこっとだして


「先輩の好きなメロンパンもありますよ」


って。




やっぱり弟(.)として。かわいいな。

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