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2話 ページ3
「んー、珍しい色が欲しい！」
ヒーローの！
と叫ぶ彼女は最近アタリに出会えていないらしい
大体濁っていて、惹かれないとかなんとか
「よし、今日はちょっと遠くに行こう」
いつもなら面倒臭がって近場で済ませるのだが、
今日はアタリに出会いに遠くまで行くらしい
いつも通り狐の面をつけてフードをかぶって
「♪♪〜♪〜〜」
薄暗い道の中鼻歌を歌いながら1人歩く
ヒーローを狙う時は簡単だ
夜中に1人で歩けば声をかけてくるから
「おい、」
ほらね？
「はい、なんですか？」
「こんな夜遅くに何やってんだ？」
コイツは、『ショート』か
前から目はつけてたんだよね
左目キレイ
どうやら、暗くてお面は見えていないらしい
「えっと、散歩、ですかね！」
「．．．まさか、家出か？」
「え、あはは！違いますよ！だって家には誰も居ないから！」
そう言うと無表情のままなにかを考えているショート
「とりあえず、家に帰れ」
「え、嫌です。手ぶらで帰るのは」
「？ああ、コンビニならそこにあるぞ」
く、ふふ笑
私が欲しいのは目なんだよなぁー
「そうですか。私が欲しいのは違いますけどね」
と言って転びかける振りをしてショートに触ろうとする
よし、触れた！
けど、
「いきなりなんだ？」
目の神経しか切れなかった
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作者名：七冷（ナツメ） | 作成日時：2018年8月20日 7時
