Disease (ページ9)

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｢誰かいるのか｣

私達の存在を確認するかのように聞こえた声。私達はトラックの下に隠れた。話しながら近づいてくる足音に息を潜めながら伺った。

"ーーなに？"

大きな目が縦に2つ付いている得体のしれない者がそこにはいた。そして、荷台からコニーを持ち上げると大きな瓶の中に入れた。

"食人鬼"

他の2人も同じことを考えていたらしい。そして、鬼達は話を進めていく。

"農園？人肉？商品？"

ぐるぐると言葉が頭の中を回っている。

"ダメだ、私がしっかりしないと"

心の中でいつも通りの私を作り上げる。ノーマンとエマは大きく目を見開き鬼の様子を伺っていた。
私達が息を殺していると扉の向こうからまた1匹の鬼が現れた。

｢また6歳。この所並の出荷が続いている。ーーが、ようやく上物以上を収穫できるな。そろそろこのフルスコア3匹も摘めるよう仕上げておけ｣

｢はい｣

そこにいた人物に私達は息を飲んだ。

"ママが…そっち側…？"

｢畏まりました｣

｢物資は倉庫の中だ。次も頼むぞ｣

｢無論、お任せ下さい｣

そこまで聞いた私達は静かに門を離れた。