Disease (ページ17)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:14,894 hit

017 ページ17

エマがママに抱きついた時、ママは探るように周りを見ていた。

｢A？｣

｢んーん、ママに抱きつけて羨ましいなぁって思って…私は｣

"普段そういうことをしないから、逆に怪しまれる…"

｢おいで！｣

そう言うとエマは私を引き入れた。

｢Aもしたかったんなら言ってよー｣

｢ちょ、エマー！！｣

エマは私の肩とママの肩に手を回して力を入れた。私の顔は赤いままだろう。

｢コニー今頃どうしてるかなぁ｣

ぽつりとエマが呟いた。

｢コニーね、大人になったらママみたいなお母さんになりたいんだって｣

ママとエマの纏う雰囲気がガラリと変わった。私はいつも通り、作った笑顔のままで…

｢ええ、知っているわ。楽しみね、コニーならきっと素敵な大人に、いいお母さんになるわ｣

何も感じさせないように…ママは鉄壁だった。

｢ママ、ご飯まだかなぁ…私、お腹すいちゃった｣

"いつも通り"

そう言うと、私はママの服を掴んだ。
そこへ、カランカランとベルを鳴らしたレイがやってきた。

｢夕飯、準備できたよママ｣

｢すぐに行くわ。Aもママが行くまで待っててね｣

｢もちろん｣

私は笑顔を作ってママに答えた。

｢レイ！今日の夕飯はなに？｣

そう言って、レイに走り寄った。