Disease (ページ16)

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私達はそれから、ロープを探しにハウスに戻った。エマが発信機以外を不安に思ったみたいだが、ノーマンが一通り調べていたらしい。

"あの時通りがかったのは、そんな理由だったんだ…"

｢もう…バレてるかな…ママに、私達が塀まで行ったこと｣

｢まだ、バレてはないと思うよ｣

｢A？どうして？｣

｢ママは常に私達の居場所を把握しているわけじゃないと思うの。｢確認｣して、初めて位置を知る｣

｢そうだね、だからもし発信機の信号が個人を特定出来るもので、ゆうべの帰り道や今日の昼間にママが｢確認｣していれば…｣

"バレている…"

｢でも、僕はまだ…少なくとも"誰か"の特定はできていないと思う。そうだよね？A？｣

｢うん。じゃなければ、あんな回りくどい警告はしないと思う。直接私達に"脅し"をかける…｣

｢おーい、ノーマンちょっといい？｣

｢待って、今行く｣

ノーマンはドンに呼ばれ、私達の元を離れていった。

｢…エマ…気をつけて…｣

私は嫌な寒気がした。

"さっきとは違う…"

｢A…？…！？｣

｢どうしたの？エマ。顔色が良くないわ｣

エマの表情とその声に、私の後ろにママがいることが分かった。

｢そう言えば、今朝はいつもより元気がなかったんじゃない？｣

｢何でもないよ｣

エマはすごいと思う。みんなを守るためなら何も厭わない。