5本の薔薇 Ⅰ (ページ39)

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パドキア共和国に着くと、ククルーマウンテンに行く観光バスが出ているという事だった。チケットを買い、観光客に紛れてバスに乗り込む。

バスが着いたのは大きな門の前。ここからが全部私有地らしい。

バスに一緒に乗っていたガラのわるそうな2人組が守衛さんから鍵を奪い入っていく。しばらくして、骸骨となり帰ってきたが…

"あれ、人間の腕じゃなかったよね"

｢なるほどねー、キルア坊ちゃんの友達ですかい｣

守衛さん…いや、掃除夫さんが出してくれたお茶を啜る。そして、扉の話に移った。

そこで、キルアのお兄さんに言われたことを思い出す。

掃除夫さんにその事を伝えると執事室へと電話を繋いでくれた。

｢イルミ様から聞いております。お迎えにあがりますので中に入ってお待ちください。お1人で来られることをお願いします。くれぐれもお友達は連れてこないように｣

イルミとの約束を守るためには行かなければいけない。でも、そのためには扉を開けなければいけない。

｢A？｣

｢扉から入ってこいって言われた｣

3人は目を丸くする。傷口が開いてまた、レオリオに怒られそうだけど、仕方ないかな…

｢それじゃ、行ってくるね｣

｢待て、私達も一緒に…｣

"相手は殺し屋だ…何をするかわからない"

｢大丈夫だよ！クラピカたちはゆっくり来て｣

私は扉の前に立ち、3の扉までを開けた。