5本の薔薇 Ⅰ (ページ35)

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035 最終試験ページ35

"私は…レオリオと戦うの？"

｢オレはお前と戦う気はねぇぜ｣

｢私が参ったって言うからいい｣

｢そこは、オレに言わせろよ！！｣

"本当におじいちゃんの考えてることはわからない"

応接室に呼ばれた私はおじいちゃんと対面していた。

｢久方ぶりじゃの｣

｢今年受けるなんて言ってないじゃん、なのにいきなり飛行船降ろされて、ハンター試験受けてこいって…｣

｢Aの言い分も分かるがの、楽しかったじゃろ？｣

｢それは…そうだけど…｣

おじいちゃんの問いかけに小さく肯定で返す。おじいちゃんの質問は簡単だった。1番注目している人と戦いたくない人。私はクラピカの番号を話す。

｢まだまだ、青いのぉ｣

そう言って下世話に笑うおじいちゃんをジト目で睨んだ。

そこまで、思い出した所でゴンとハンゾーの戦いが始まった。

一方的なゴンへの痛ぶりが続いていた。私は、クラピカとレオリオが怒っているのを静かに見ていた。なんにも思わないわけじゃない、だけどこれは1対1の勝負だ。何を言おうとしようと私には手を出すことは出来ない。

ハンゾーがゴンの腕を折った後から空気は変わった。ゴンのペースに皆が飲み込まれている。そして、ハンゾーが負けを認めた所で試合は終わった。
まぁ、それを認めようとしなかったゴンが殴り飛ばされてたけど。