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次に目を覚ました時には、三次試験は終わっていた。ゾロゾロと外へ出ていく受験生に遅れをとらないように着いていく。
｢あ、クラピカ！っ！｣
勢いよく駆け出そうとした瞬間、忘れていた痛みが疼き出す。
"寝ても治んないか…"
｢ああ、A。ん？どうした？顔が青いぞ？｣
｢あ、うん、いや、ちょっと｣
私が言うのを躊躇っていると、それを遮るように試験管が話し出した。
残りの試験はあと2つ、次は狩りらしい。自分の相手を決めるためクジを引けと言っていた。
"私は…え？私の番号？"
｢君たちの中には自分の番号を引いた者がいる。その受験生のプレートは6点。守り抜くことが必要となる。また、他の受験生が持っても6点のままのため自分のプレートが奪われれば、その受験生を狙えばいい｣
受験生の顔の色が変わる。私は気づかれないようにため息をついた。
ゼビル島には船で行くらしい。
船に乗ると早速、クラピカに問いただされた。
｢ちょっと待って、レオリオに用があるんだ｣
｢私には言えないことか…？まさか、また怪我をしたんじゃ…｣
クラピカの質問に無言で返す。肯定と受け取ったのだろう。
｢私も着いていく｣
そう言って、2人でレオリオの元へ行った。
｢なんでこんな、抉れるんだ？獣とでも対峙したのか？｣
レオリオのそんな疑問に苦笑いで返す。レオリオの処置は的確で、消毒した後綺麗なガーゼを当て包帯で巻いてくれた。怪我した場所を保護するためには下着にならなければいけなかったため、クラピカには後ろを向いていてもらった。クラピカは違うことを心配していたようだが…
｢年下には興味ねーよ｣
そう言う、レオリオの言葉に首を傾げた。
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作者名：こんぺいとう | 作成日時：2019年2月6日 12時
