妖精の魔法使いと闇に落ちた知略の戦士

８話 ページ10

それから私は自分のことを話した。
　ホメロスは何も言わずに聞いてくれた。
　自己紹介のときも思ったけど対応が大人だなぁ。なんか尊敬しちゃう。

「…ってこと。つまり私は人間じゃない。…どう？私の事嫌いになった？」

　なんて冗談で言ってみた。もし嫌われてたら…まぁしょうがないよ。

「僕は嫌いになんてならないよ。むしろ貴女のこと知れてよかったって感じ」

　…何て言っていいのかわかんないな。いままで人間を嫌ってた私が馬鹿みたいじゃん。


　頬に温かいものが流れた。


　数秒して泣いているんだとわかった。


　なんでだろう。


　ホメロスがこっちをむいて「えぇ！？や、やば、ユキノ、大丈夫！？」なんて言っている声が聞こえた。

　私を理解してくれる人がいたからだろうか。

「や、ごめん。大丈夫。なんか安心できたの。君が来てくれてよかった」

　涙をぬぐって笑顔で答える。今の私のせいで不安にさせちゃうのは嫌だから。
　せっかくできた友達なんだもん。失くすわけにはいかないもの。

「そう…。よかった。女の子を泣かせちゃったかとおもって。そんなことしたら騎士道精神に反することだから…。ほんと、よかった」

　ホメロスはほっと安心したように胸に手を当てて息をついてこっちを見る。
　お、女の子っ！？そんな年じゃないのに…。あ、そういえば歳の話からこうなってたんだっけ…。でも、もういいや。
　
「ホメロスって、ほんと優しいね。まだ会ってちょっとなのに助けられてばっかりな気がするよ」

　小さくくすっと笑ってホメロスの方を見る。
　実際そうだしね。私の方がしっかりしないといけないのに(笑)。


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みなさん、１ヶ月更新してなくてすいませんした！！
もうすぐ体育祭の時期なんで機械類にあんまり触ってなかったんです。
これからは頑張って更新していきます!
今後ともよろしくお願いします！

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