【wrwrd】愛されたくない系女子と愛したい系翠【zm】【学パロ】 (ページ21)

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「なぁなぁ、遊園地行かへん？」

『なんでいきなり』

「行きたいからや」

『どストレートすぎる答え』

『んまぁ、ほぼほぼ空いてるし別に良いけど』

何だこのデート感。

まぁ、生徒会で唯一興味あったのがゾムだし…いっか、別に…

「明日、10時…辺りか。」⚠ここの時間軸では現在2020年4月23日

『ちゃんと起きてな、なんかちゃんと起きなさそう』

「そーいうお前もやけどな」

『私は起きれます』

「もう結構夕方やな。んじゃ帰るわ。また明日な。」

『ん。また明日。』

何だろう。ゾムが帰った後だとつまらない。

楽しめない。

…寝よっかな

と、もう睡眠寸前の私に、電話がかかってきた。

『何だ…もう結構遅いのに…』

「Sクラスだからって調子乗ってると過激ファンにシメられるよ？
ゾム様とイチャイチャするのはもうこれでやめる事ね」

【神紅家の出来損ないさん】

忽然とやってきたその脅迫に、私は。

…何故だか、脚が震えて居た。

能力を発動しようとしても、発動出来ない。

別に私は…イチャイチャなんて…している…訳では…

何が…Sクラス…だからだ…私達は…ただただ…

”いつも通りの日々を…過ごしているだけだ…”

その刹那、意識が途切れた。

そしてまたあの時の、真っ白な空間。

「覚悟は出来た？」

…何が何だか分からない…けど…私はもう…過去には執着しない…
︎︎
「あいつとずっと一緒にいたいか？」

…二度目の恋…成功するかは分からない。けど…けど…あいつがいいなら…私は…

「わかった。この力、貴様に授けよう。」

…ありがとう。

『…もう負けない。誰にも。』

私は次元移動を使い、一気にさっきの電話主がいる所まで飛ばした。

「な？！なんでここが？！」

そこは…ゾムに初めて話しかけられた場所。

屋上…だ。

沢山の想い出がある場所で…私は…！

【能力発動】

【生命を操る能力】

そしてこの力は、この学校全体まで届いた。

「…この…力は…なんだ…一体なんだ…」

…聞いた事がある声だ。あの、生徒会長の声だ。屋上の扉に、生徒会全員が居た。

でもそんなの…もう関係ない。

私はもう、生徒会を憎んでなんか居ない。

彼らは私の事を目を見開いて見ている。

…ならこの力、見せてあげる。

【シャイニング・ハリケーン】