ノーマル少女【青葉城西】

ノーマル＊８ ページ10

放課後です。私には全く縁のないものだと思っておりましたが、そんなわけにはいきません。



……気が重いです。実はあの後、クラスメイトに聞いたのですが、もう一人3年生にマネージャーがいるらしいです。


『………………私、いらなくない？』





冬「それがさ、そんなことないんだよ〜」




未「ね……、その先輩って、噂によるとすごいヒロインちゃんらしいよ」


ヒロイン…………ですか。ってことは、モブの私と違って完璧ということですね、あぁ怖い。



未「まっ、あの及川さん、バレー部の主将なんだし心配しないで行ってきなよ」




へぇ…………。あのひと、主将なんですか。奇遇ですね、私のお兄ちゃんも主将です。







＊





というわけで、今ジャージ姿で体育館の前をうろうろしてます。これ入っていいんでしょうか？でもモブである私が……


１回教室に戻りましょうか。
そう思い、下を向いて教室への道を歩こうとしました…





ドンッ





？「いでっ」




？2「おうおう、大丈夫か花さんよ」



ぶつかってしまいました……ｶﾞｸﾌﾞﾙ
この2人、バレー部の方でしょうか。私みたいにモブだったらいいんですがね、…………あ、私以下のモブなんていませんでした。


しかしこの2人、見た目的にモブじゃないですね。ピンク頭とアヒル口です。




？「いや、俺よりもその子……」






…………あ、



『痛い……』





？「…………なんていうか……」





？２「時間経ってから言われると、逆に……なんか、くるな心に」



え？なんか傷ついているご様子です。
やはり私は無神経、というやつなのでしょうか。









及「あれっ！？マッキーにまっつんにAちゃん！？どうしたのこんなところで!!」



呼びたくありませんが、救世主が来てくださいました、このなんとも言えない空気をどうにかしてほしいですね…。

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