ノーマル少女【青葉城西】

ノーマル＊３ ページ5

ガラガラと控えめに扉を開ける。



うちのクラス、教室で食べる人は結構少ないみたいで、未緒ちゃんと冬華ちゃんと、その他５人くらいしかいませんでした。……ごめんなさいその他５人とか表現してしまって……。モブにモブ扱いされるとか最悪ですよね…。




冬「未緒ちゃん、Aちゃん戻ってきた」




未「あーっ、やっと来た！もうお腹ぺこぺこだよ〜」




未緒ちゃんがお腹を手でさする。こういうのって英語でなんていうんでしたっけ？………………………………あ、そう。hungryですね。



『先に食べててよかったのに……』





未「やだなっ！天使をおいて食事などするわけないでしょっ」





冬「Aちゃんと一緒に食べれるのがいいんだから〜」



…………思ったんですけどね、どちらかというと、天使はこの2人ではないでしょうか。実はこの2人、モブなんかの私から見て美少女さんなんです。もちろんモテますよ、とくに冬華ちゃんは。




「「いただきまーす！」」

『……ます…』




未冬(ヤバイなにこの天使)←



相変わらず2人のお弁当、美味しそうです。キャラ弁……食べてみたいですね、小さな欲ですが…。



未「あれっ？Aコロッケパンだけ！？」





『うん、まぁ……。牛乳パンも購入したんだけど、…………色々あって』


説明下手な私が、クソ……じゃなかった、及川さんとのできごとをうまく説明できると思いません。

でも、2人の目はとてもきらきらです。眩しいです、私には。




冬「えー！教えてよ〜」



未「説明下手でもいいから！私達慣れてるし！」



未緒ちゃん、それは喜んでいいのかわかりません。でもやっぱり、私のことよく分かってます。




『えっとね……』









＊

『……ってわけなの、』






冬「…Aちゃんの説明下手よりも……」



未「うん、私的にはクソ…及川さんが気になったかな」




やっぱり癖で直らないみたいです。慣れって怖いですね、そこまで言ったつもりはないんですけどね、





未「ていうか！その及川さんって人、超有名人だよ！？」





『え…………』



マジですか……。
世間は広いですね…←

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