忘れた頃に白い部屋＿2【ハイキュー!!】

24.木葉秋紀 ページ6

 


『手錠で繋がれたまま1時間経過』

(診断メーカーさんのお題お借りしました……！！)




「なー、」



「あッピッバッ！？？！、」



「あっぴ………？」



「すみませんごめんなさい何でしょうか」





この部屋だと自覚がついた瞬間に話しかけられたのは事例がなかった


だからびびりましたよなんだよびびって悪いか




なんだコイツ、みたいな目でこちらを見つめてくるのはパツキンのサラサラストレートさん。
体ほそぉ……目ェ細(失礼)




その制服はあれだ、梟谷

ミミズクさん(木兎)も茂庭さん裏人格さん(赤葦)もその制服着こなしてたから





スタイルいいっていいな……(遠い目)





「名前なんて言うの〜？」



「早瀬A、です。烏野の2年やってます……」



「烏野……あー、なんか木兎が言ってたな。
俺は木葉秋紀。なんとでも呼んで〜」





サラッと言ってのけた木葉さんは明らかに陽キャだと確信した


いや金髪の長髪のチャラチャラの陰キャは無理があるだろうに。と陽キャではない私が言っております




この人なら何とかなりそう、と長年の勘が察知した

常連なら常連なりに抱くことのできる誇りというものがあると思うんだよね(誰)




こればかりは自尊してこーぜ





「早瀬ちゃんこの前木兎とココ来たりした？」



「あ、はい。ご存知だったんですか？」



「ん〜？
いや、なんか騒いでたからよ〜、普通に嘘ついてんのかと思ってたわ」



「……もしかして、私がなにしてたとか知ってたり？」



「いや、それは知らねーな。教えてくんなかった」





頑なに口開こうとしなかったわ〜と呟く木葉さんを見てほっと胸を撫で下ろすと同時に木兎さんの身の安全が保たれた



よかったな、ミミズクさん

一歩間違えたら死んでたぞ





「で、本題はこっからだよな」



「いや……なんで私たち触れてなかったんでしょうか」





初めに話しかけられたことで感覚ぶっ飛んでいたか、木葉さんの右手と私の左手に繋がれるは銀色に煌めく手錠


今までは辛うじて身の自由は保たれていたと言うのに、今回は何故か片手が使えない





なんだよ、そろそろ暴れるかもしれないって怖気付きでもしたか？


悪いけど出られないってこと知りながらも暴れて体力消耗するような馬鹿ではないのでそんな心配いりませんよ





「え？木兎んときこんなじゃなかったの？」



「木兎さんのとき、というか今回で初めてですよこんなの」



「エッ、ウソデショ！？！」



 

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