忘れた頃に白い部屋＿2【ハイキュー!!】

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「で？俺がお前の耳責めればいいの」



「……否定も肯定もしたくない」



「そんなこと言ってられねーだろ」



「ちょっとドライすぎませんかね！！」





物事を割り切りすぎなのよあなたは！！


楽観的にものを考えたいわけであって！！





いやまぁ多分この部屋に与えられた試練に楽観的に考えるもクソもないとは思うけど





明らかにめんどくさそうな顔でジトーと見つめられる私は負けじと視線で煽り返す


それが癪に触ったのかはとりあえず想像はしないでおくが、なんか頭殴られた。めちゃくちゃ痛かった





「…うざ……。早く出たいしやってもいい？」



「なんかお前にやられんのだけは体が拒絶してる」



「都合がいい体してんな」



「だろ〜？？」



「褒めてない」



「エッ」





はぁ、と見せつけにため息を吐かれてゴリゴリに削られた精神をどうにか持ち直す


ウオーンとしくしく泣いていると、なんの前触れもなく腕を引っ張りあげられた







そして見えたのは白布の右肩







「っひ……！？」



「……」





突然口から漏れた声を抑えるべく咄嗟に手で口を塞ぐ



声が出てしまったのは、近くで聞こえる吐息が擽ったくて肩を竦めたところで耳を軽く噛まれたから。

今のはなにかの勘違いではなく、れっきとした事実






……耳責め、始まってたわけ？？？



それに気づいた途端、危機回避能力がレベルアップした気がした
(※どうにか離れてやろうと抵抗をし始めた)





けれど力の差。微塵とも変化がない



チッ、と軽い舌打ちが耳元で響いた後、生暖かい何かがぬるっと耳を這う


ぞわぞわと背を昇る鳥肌





噛まれるわ 舐められるわ 咥えられるわ



好き勝手される身にもなって欲しいと上手く働かない頭の隅で考えながら、白布の制服を握り締めた





「っ、ちょ……………！！
…ぅあ……っも、いい………！！」



「……」



「…ｯ…いいって、ば…！！」





力んだ腕で白布の胸板を押せば、最後に「はぁ」と息を吐いたあとに軽々と離れてくれた



多分赤いであろう私の顔を見た白布はニヤッと口角を上げてみせた





「俺にされんの、拒絶してんじゃなかったのかよ」



「ッうるせえ！！！！！お前もう一生閉じ込められてろよボケェ！！！！！」





ほんとにやめて欲しいもう大っ嫌い






 








 







 






 





「(…………あっつ、)」




＿＿＿白布賢二郎『耳責めしないと出られない部屋』



 

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