この犯罪都市に祝福を!!!!!

この天才軍師に戸惑いを! ページ39

ある休日、少し遅めの朝食を摂り食後のコーヒーを飲んでいたAにコナンから電話がかかってきた。何やら慌てた様子のコナンの話では、組織の人間と思われる二人組の車に灰原と阿笠の2人が乗っており、その二人組の向かう先は毛利小五郎探偵事務所であるとのことだ。なお、綾辻は阿笠邸で留守番をしているらしい。

「まさか組織が?目的は君かい?」

Aの発した組織という言葉にソファーでコーヒーを飲んでいた諸伏が目を見開く。何か言いたげな諸伏をAは手で制した。

〔わからない。でも灰原が、皆殺しとか半殺しって言ってるって連絡してきて……〕

コナンはわからないとは言ったものの、組織の人間が探偵事務所を訪ねる理由など他にない。

「コナン君は今……」

〔灰原達のところに向かってる!〕

コナンの答えにAが頷いた。

「私は事務所に向かおう。もし本当に彼等だったら、別ルートで他の人が来ないとも限らないからね」

〔うん。2人のこと頼んだよ!〕

Aは諸伏に対して簡単に事情を話し、絶対に外に出ないようにと伝える。しかし諸伏はAが1人で行くのを渋り、ついて行くことを提案する。

「大丈夫、まだそうと決まったわけではないから。でも、もし本当に組織の人間なら死んだことになっている景光こそ危ないだろう?」

行かずに後悔することだけはしたくないと言い切ったAに押し切られる形で、Aは行き諸伏は残ることが決まった。

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