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「自 殺したジル王子が拳銃を持っていた手は右手。右のこめかみを売っているんですから、右に持つのは当たり前……ですかな、ミラ王女?」
「……兄は、左利きです。」
ミラがゆっくりと答えた。
「ということは誰かが拳銃を間違えて持たせた……なぜ王子は右利きと思われたたのでしょう?私はサクラ女王の部屋で王子の写真を見ました。小さい頃の野球をしている写真をね。グローブを右にしていました。」
「兄は小さい頃から食事もサインもするのも右でするよう教えられていました。」
その話を聞いて、Aは元いた世界を思い出す。王族のみならず力を持つ貴族の子息も右利きに矯正するという話を聞いたことがあったのだ。
「なるほど、次期国王となる立場ともあれば色々あるんでしょう。カイルさん、その時の猟銃持ってきてくれていますか?」
「はい、ここに。あなたが持ってきてくれとあの少年から聞いて……」
カイルと呼ばれたSPがルパンに猟銃を渡した。
「2人が使用していた中は同じものボルトアクション式のライフルは特注品でもない限り、左利きでも右で構えるしかないんです、なぜなら弾を装填する、ボルトは右にしか付いていません……ああ、そういうこと。わかっちゃった〜犯人が。」
「おじさん推理の続き聞きたいなぁ!」
勝手に話し始めたルパンにコナンが言った。手摺の上に座るコナンを見た蘭が慌てる。
「コナンくん!そんなとこ登っちゃダメでしょ!!」
「ごめんなさい。」
コナンはそう言ってそっと下に降りる。
「ジラード公爵、貴方そこに引っかかりましたね?直前まで右手でライフルを構えていた王子を見て、あなたは何の疑いも無く右手に拳銃を握らせた。」
「本当におじさまが……」
ミラが驚きと恐れの入り交じったような声でそう言った。それを横目にジラードは軽く溜息を吐く。
「何を言い出すかと思えば……銭形警部、あなたの部下はどうしても事件にしたいらしい。どうしたもんでしょうな。」
「毛利君、話はそれだけなのかな?」
「いや、これがまた面白いのよ。あー……業務連絡業務連絡……なぁ、あんたはどうしても事故だったってしてぇんだよなぁ?この銃がサクラ女王を撃った銃だと……すり替えたろ?ライフルマークの事もあるし、王子を殺したあとあんたは自分の銃とすり替えた……」
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kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんが大和警部と由衣刑事と諸伏警部の前で能力を披露するのか気になります。 (2022年12月31日 8時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
恋透(プロフ) - kanayamamoto112さん» はじめまして。ありがとうございます!なんと1から!!滅茶苦茶嬉しいですありがとうございます!私達も長野県警大好きなので後々どんどん絡ませていこうかなと……続き多分来週には上げれるっぽいです!コロナ、インフル等々kanayamamoto112さんもどうぞお気をつけください (2022年12月18日 20時) (レス) id: 2892050d09 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。この犯罪都市に祝福を!第1章から見てます。ヒロインちゃんと大和警部と由衣刑事と諸伏警部との絡み楽しみです。続きが楽しみです。作者さん体調には気をつけてください。 (2022年12月16日 8時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
恋透(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» 滅茶苦茶遅くなってすみません💦💦ありがとうございます!少しずつにはなりますが更新頑張ります!! (2022年11月6日 20時) (レス) id: 2892050d09 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!! (2021年11月25日 19時) (レス) @page37 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透、恋 | 作成日時:2021年10月30日 1時