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翌日、コナンは学校終わりにAの家を訪ねた。
「赤井さんは?」
コナンの問いにAは寝室の扉を示す。
「朝は起きていたけれど、今日は絶対安静ということで朝食後に眠ってもらったよ。そろそろ起きるとは思うけれど……で、どうなったんだい?」
「今朝ジョディ先生と会ったけど……多分成功したと思う。」
騙しているのは多少は心苦しいが、‘敵を騙すにはまず味方から’である。
「そう…………服は燃やしたし、直接飛んだから家の周辺に何かが残ることも無い。後は彼の今後をどうするか……」
そこまでは話していなかったため、Aはそう言ってコナンを見る。
「ああ、それならもう赤井さんとも話したんだけど、母さんが変装を手伝ってくれるから大丈夫。明日には来るはずだよ。」
コナンがそう言ったところで、寝室の扉が開き赤井が出てきた。
「ボウヤ、来ていたのか。」
「赤井さん!起きて大丈夫なの?」
「ああ。それで?」
コナンに返事を返し、赤井はAに目を向けた。
「AA、22歳。紅魔の里出身のアークウィザード、魔法使いだよ。昨日の浮遊魔法と転移魔法に治癒魔法、昨夜と今朝赤井さんを眠らせるために使ったスリープ……実際に見ただろう?」
「……」
にわかには信じられないことであるが、それが事実である。赤井はありえないと否定することなく、黙ってAの話を聞く。
「最初は色々と驚くかもしれないけれど、すぐに慣れるよ。」
魔法だから。それだけで説明を終わらせたAをコナンが呆れたように見た。
「やっぱり雑だね。」
「まぁ一々説明するのは面倒だからね。」
「面倒だからって端折りやがった。」
黙って2人を見ていた赤井が口を開く。
「君達はどう知り合った?」
その問いにコナンとAは顔を見合せた。Aが答える。
「宮野姉妹が先だ。散歩中に明美さん……今は綾辻優だけど、彼女を助けてここで一緒に暮らしていたところたまたま公園でね。その後組織について色々と聞いたよ。」
「……」
「他には?」
全てに答えるとは限らないのだが、Aはなんでも聞いていいとでもいうように訪ねた。
赤井は少し考える素振りを見せ言う。
「質問ではないが1ついいか?」
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kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんが大和警部と由衣刑事と諸伏警部の前で能力を披露するのか気になります。 (2022年12月31日 8時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
恋透(プロフ) - kanayamamoto112さん» はじめまして。ありがとうございます!なんと1から!!滅茶苦茶嬉しいですありがとうございます!私達も長野県警大好きなので後々どんどん絡ませていこうかなと……続き多分来週には上げれるっぽいです!コロナ、インフル等々kanayamamoto112さんもどうぞお気をつけください (2022年12月18日 20時) (レス) id: 2892050d09 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。この犯罪都市に祝福を!第1章から見てます。ヒロインちゃんと大和警部と由衣刑事と諸伏警部との絡み楽しみです。続きが楽しみです。作者さん体調には気をつけてください。 (2022年12月16日 8時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
恋透(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» 滅茶苦茶遅くなってすみません💦💦ありがとうございます!少しずつにはなりますが更新頑張ります!! (2022年11月6日 20時) (レス) id: 2892050d09 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!! (2021年11月25日 19時) (レス) @page37 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透、恋 | 作成日時:2021年10月30日 1時