この犯罪都市に祝福を!!!!!

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「……帰る前に寄りたいところがあるの。」

ミラ王女がそう言うと、Aはルパンと峰に一瞬目を向け言った。

「私は先に王宮に行くよ。ちょっとやりたいことがあるから。」

1人で行って王宮に入れるのかとは誰も言わない。Aならできるしやるだろう……3人ともそう思っていた。

「そう。じゃああとでね。」

Aは3人を乗せて走り去る車が角を曲がって見えなくなるまで見送る。

「さてと……」

そう呟くと、姿を消し王宮まで一直線に飛んだ。





敷地内に侵入して数十分、屋外を一通り見て回ったAは王宮の建物内を歩いていた。既にコナン達やルパン、銭形など普段とは異なる人の出入りがあったため、ほとんど怪しまれることなく溶け込んだのだ。

「コナン君!」

前方にコナンの姿を見つけたAがそう言って駆け寄った。コナンは2日ほど音信不通だった人物との突然の再会に驚く。

「Aさん!ちょっと今までどこにいたの!?」

詰め寄るコナンを宥めながら、Aは空いている部屋へ入り込んだ。

「あー……東京で一晩遊んでそのままヴェスパニアに1泊……今日は王宮内を少し見て回ったりね。色々と。」

「こっそり侵入したわけじゃないよね?」

「……で、犯人はわかったのかい?」

Aはコナンの問いには答えることなく話を進める。ニュースや新聞、そして実際に王宮に入って得た情報から、おおよその見当はついていた。

「うん。それで……」

コナンの推理と計画を聞いたAはしっかり頷いた。

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