第31話 ページ31
なんと右肩から右手にかけてを盛大に噛まれた。
正直痛い。
ケルベロスの牙の隙間からボタボタと私の血が流れる。
貴「まあ最初だしね、これから手懐けるんだから、噛まれたってしょうがないよ、ケルベロスくんは警戒してるわけだしね」
無事である左手で真ん中の頭を撫でる。
すると敵意がないのが伝わったのか、ゆっくりと離れてくれた。
貴「…倒れた女の子に噛みつくなよゴラァ!!!!」
「キャインッッ!!!」
マイナスドライバーを瞬時に組み立て、階段の方まで吹っ飛ばした。
貴「やっぱ可愛くないな、ケルベロスくん」
せいぜい反省しておけ、とつけ足す。
貴「あ、横に吹っ飛ばせばよかった。せっかく抜けられるチャンスだったのに」
こんなんじゃ帰ってこないよなぁ、と後悔してももう遅い。
三度目の溜息を吐きそうになったとき。
貴「……っ」
グラリと揺れた視界。
マズいと思った時にはすでに、辛うじて起こせていた上半身が倒れ、そのままうつ伏せに倒れていた。
疲れと噛まれた事による大量出血が原因だろうか。
貴「ル、フィ……」
私はそのまま気を失ってしまった。
.
場所は変わり、ここはスリラーバークの森の中。
ナミ達はケルベロスから逃げていたところをヒルドンに助けられ、
屋敷で仲間を待つ為に馬車に揺られていた。
そのせいであり得ない景色を見てしまったのだが。
「「なんかいたァ〜〜〜〜〜〜っ!!!」」
ﾋﾙﾄﾞﾝ「どうなさいました、そんなに慌てて…幻覚でも見えましたか」
ｳｿｯﾌﾟ「ありゃ幻覚なワケねェ‼この森やっぱおかしすぎるぞ‼」
ﾋﾙﾄﾞﾝ「そうでしね、少し変わっていまし。そしてこの深い霧と恐怖心から幻覚を見てしまう方もちらほら」
その説明に、にわかには納得できない様子のナミは引き返して海岸で送ってもらうように頼んだ。
ﾅﾐ「仲間が一人逸れていて、探さなきゃいけないの。危険でも私達その後は何とかするから」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「でも、そしたらドクトル・ホグバックに会えないじゃないかー!!!」
ｳｿｯﾌﾟ「その医者に会うためAを見捨てて死ぬか、会わずにAを探して生きて島を出るか。進路はどっちだ‼」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「そりゃあ……‼」
ピク、とヒルドンが反応した。
ﾋﾙﾄﾞﾝ「………A？」
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藍色(プロフ) - 生大豆さん» なんて嬉しいお言葉…！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月1日 14時) (
レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
生大豆 - 凄く好きすぎる！無理はしないで自分のペースで頑張ってくださいね！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: ef7754329c (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - たぴふさん» 返信遅くなってごめんなさい！すぐ読んでいただけるなんて本当に嬉しいです！こちらこそよろしくお願いします！！ (2020年2月25日 15時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴふ - 少しルフィと和解してるのでなんだか嬉しくなりました！更新したらすぐ読ませていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月4日 22時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - カッパさん» はい！頑張ります！！ルフィの怒った理由を明かせるまでまだ時間がかかりますが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまやち | 作成日時：2019年12月15日 0時
