第30話 ページ30
後ろを振り返りながらガイコツのボコボコな地面を走ってたらそりゃこうなるよね。
でもぎゅうぎゅうに詰められてたよね、ガイコツは。そんなとこに隙間があるなんて思いもしないよね。
なんて思い、溜息を吐く。
貴「何度力を入れても抜けない……ナミさん達、戻ってきてくれないかなぁ」
再度溢れる溜息。
それにしても、そろそろ足の痛みが酷くなってきたなぁ。
今の状況を簡単に説明すると、右足がガイコツにハマって転んで動けずにいる、という感じ。
転んだ私に３人もケルベロスも気づかず、そのまま階段を登って走って行った。
まあ、こんな端っこで転んでも暗いしわからないか、と一人で納得する。
さっきから大声をあげても誰の返事も返ってこないから、諦めて大人しく倒れておく事に決めた。
そのうち誰か来るだろう。
武器あるからそれでガイコツ割って抜ければいいとも思うけど、残念ながら右足首は捻挫しているようだった。
おかげで右足は全体的に力が入らず、ガイコツを割ってもほとんど無意味な状態なのである。
それにガイコツ割ったら呪われそうだし。
ダメだ、怖い場所で怖い事考えてたら恐怖で気を失ってしまいそう。
なんか明るい事考えよう。
貴「あー、そういえばあのケルベロス、１匹キツネだったなぁ。それはそれで可愛いけど。
というか全身包帯とツギハギだらけだった。
…まさか、人工的に作られたケルベロスだったりして」
この世の中、悪魔の実を使えば何でもできるだろう。
チョッパーくんという不思議な生物が存在するくらいなのだから。
貴「…いや、でもなんで犬の顔で揃えなかったんだろ。作っちゃった人、お茶目なのかな」
考え事を始めて数分すると、階段の方から足音がした。
「グルルル……」
唸り声とヨダレが垂れる音がするので、残念ながらナミさん達でもルフィ達でもないようだ。
ナミさん達を追いかけて逃げられたのか、ケルベロスは１匹(？)で戻ってきた。イライラしながら。
ケルベロスはこっちに気づいたのか、歩みを止め警戒するように低く唸り声を出した。
よし、せっかくだから手懐けよう。
手懐けてこっから助け出させよう。
そう思い、笑顔で右手を伸ばす。
貴「よ〜しよし可愛いねぇ。ケルベロスく〜ん……お手」
「ワンワンコォン!!!」
ガブッ
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藍色(プロフ) - 生大豆さん» なんて嬉しいお言葉…！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月1日 14時) (
レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
生大豆 - 凄く好きすぎる！無理はしないで自分のペースで頑張ってくださいね！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: ef7754329c (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - たぴふさん» 返信遅くなってごめんなさい！すぐ読んでいただけるなんて本当に嬉しいです！こちらこそよろしくお願いします！！ (2020年2月25日 15時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴふ - 少しルフィと和解してるのでなんだか嬉しくなりました！更新したらすぐ読ませていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月4日 22時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - カッパさん» はい！頑張ります！！ルフィの怒った理由を明かせるまでまだ時間がかかりますが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまやち | 作成日時：2019年12月15日 0時
