第18話 ページ18
ルフィが言っているのは、もしかしなくともあの話だろう。
私がルフィに１番触れて欲しくないと思うあの話。
鋭いルフィの視線から避けるように、下を向く。
ズキ、と古傷が痛んだのを紛らわせるように、私は唇を強く噛んだ。
ｻﾝｼﾞ「＿＿お〜い、Aちゃん大丈夫か〜!!」
ﾅﾐ「ルフィ、まさかアンタのせいで気を失ってるんじゃないでしょうね!!」
ﾙﾌｨ「…おう、大丈夫だ！よし早く行くぞ!!」
２人の声を聞いた瞬間、ルフィの鋭い視線は消え、元の明るい声で返事をしていた。
ﾅﾐ「…そう、ならいいんだけど」
ﾙﾌｨ「大丈夫だって。
ナミ、そういやお前「宝船」楽しみにしてただろ？」
ﾅﾐ「これが「宝船」なわけないじゃない！見たでしょ!!あの動くガイコツ!!」
ﾙﾌｨ「あいつが宝の番人だ。とにかくあいつを探そう!!」
…いつまでも落ち込んじゃダメだ。
再び登り出したルフィから伝わる揺れを感じ、気持ちをリセットさせる。
ちなみに、今の私の体制では、怖すぎて揺れを感じて眠くなるなんて事は到底有り得ない。
その体制というのが、ルフィの右腕に体を巻きつけられ、位置はルフィのお腹の右側。横持ちにされている。足はだらんと下に下がっているけど、ロープがあるので引きずられている。頭のてっぺんはゴースト
つまり、揺れながら縄の隙間の海を眺めているのである。とても怖い。
かと言って、この体制のせいで上は見えないし、左側はルフィをガン見する事になる。
じゃあ右側がいいじゃん、ってなるけど、右側を見ていたら首が物凄く痛くなる。
従って、下を見続けなければいけない事になる。とても辛いから目を瞑る事にした。
それからほんの数分経って、ルフィの息を呑む音がした。
続いて、
「「ギャアァアァ…!!!」」
というナミさんとサンジさんの悲鳴。
途端にドッと冷や汗が噴き出て、背筋が一瞬で冷えた。
貴「っルフィ、どうなってるの!!
まさかゴーストがいたとか言わないよね!!」
ルフィの顔は見えないけど、きっと顔は宝を見つけたときのように輝いているに違いない。
ああ、まさか前が見えない事がこんなにも辛いとは思わなかった。
こうなりゃ、かなり胡散臭いけどウソップさんから悪霊退散グッズでも貰っておけば良かった
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藍色(プロフ) - 生大豆さん» なんて嬉しいお言葉…！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月1日 14時) (
レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
生大豆 - 凄く好きすぎる！無理はしないで自分のペースで頑張ってくださいね！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: ef7754329c (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - たぴふさん» 返信遅くなってごめんなさい！すぐ読んでいただけるなんて本当に嬉しいです！こちらこそよろしくお願いします！！ (2020年2月25日 15時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴふ - 少しルフィと和解してるのでなんだか嬉しくなりました！更新したらすぐ読ませていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月4日 22時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - カッパさん» はい！頑張ります！！ルフィの怒った理由を明かせるまでまだ時間がかかりますが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまやち | 作成日時：2019年12月15日 0時
