第17話 ページ17
ゴースト
…ていうか
貴「ひっ…縄腐ってる……もう千切れそう……うぅ、ベタベタするよ……」
さすがゴースト
早くも心が折れそうである。
ﾙﾌｨ「うるせェぞ、A」
貴「っ、しょうがないじゃん…」
無慈悲なルフィの声がグサリと胸に刺さる。
それにしてもまだ着かないのか…
今どれくらい登ったんだろう。
そう思い、乗ってきた小舟を見下ろす。
＿＿刹那、手をかけた部分の縄が千切れる。
貴「っひ……!!」
ｻﾝｼﾞ「Aちゃんッ!!!」
付け足しておくと、私は山育ちのくせに高い所が大の苦手。
つまり、縄が千切れるという事は私にとっては死を意味する。
貴「きゃあああああっ!!」
＿＿体のバランスが崩れ、海へと真っ逆さまに落ちていく。
ｻﾝｼﾞ「っおいルフィ！早く手ェ伸ばせ!!」
ﾅﾐ「ちょ、Aっ!!?」
貴「ナミさ＿＿ッ」
１番下にいるナミさんの横も通り過ぎる。
恐怖のあまりぎゅっと目を瞑る。
貴「……ッ!!」
その瞬間、ぎゅるぎゅるっとお腹に何かが巻き付けられた感触がした。
そっと目を開いて見てみると……
貴「……ルフィ」
ルフィのゴムの腕だった。
そう認識し、ホッと一息ついたのもほんの一瞬で。
次の瞬間には、ものすごい速さで腕が巻き戻される。
貴「きゃああああっ!!」
ｻﾝｼﾞ「おいコラルフィ!!レディはもっと丁重に扱えこのクソゴム!!」
ﾅﾐ「Aー!!大丈夫なのーっ!!?」
という２人の声を聞きながら、猛スピードで上へと登る。
しかも回りながら、というタチの悪いものなので私はもう吐きそうである。
ﾙﾌｨ「…お前、まだ高い所苦手なの治ってなかったのか」
ルフィの声と共に止まった私の体。
貴「そんな簡単には治りません！」
私の顔はきっと、青白くなっている事だろう。
その原因は完全にルフィだけど、
一応ルフィには助けられたのでお礼を言っておく。
すると、返事の代わりとでも言うように、
ボソッとルフィが呟いた。
ﾙﾌｨ「…高い所は怖いくせに、なんでお前あんな事できたんだよ」
貴「……そ、れは」
そのまま、声が出せなくなった。
青白かった顔がさらに悪化している気がした。
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藍色(プロフ) - 生大豆さん» なんて嬉しいお言葉…！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月1日 14時) (
レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
生大豆 - 凄く好きすぎる！無理はしないで自分のペースで頑張ってくださいね！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: ef7754329c (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - たぴふさん» 返信遅くなってごめんなさい！すぐ読んでいただけるなんて本当に嬉しいです！こちらこそよろしくお願いします！！ (2020年2月25日 15時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴふ - 少しルフィと和解してるのでなんだか嬉しくなりました！更新したらすぐ読ませていただきます！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月4日 22時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - カッパさん» はい！頑張ります！！ルフィの怒った理由を明かせるまでまだ時間がかかりますが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまやち | 作成日時：2019年12月15日 0時
