【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ10)

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(相澤消太視点)

これでやっと全ての試験が無事終了。
解散となった。

「つーか士郎あんま、あんなこと俺にやらせんなよ」

「は？」

「士郎ごと撃つってやつ」

確かに、あれは菊地原が死なない前提でしか成り立たない戦法であるし、ヒーローとしてもあまり見た目的に良くない。

「はぁ？今更日和ってんの？昔はよくしてたじゃん…味方も的な勢いはどうしたのシューティングヒーロー」

「ゔっ…」

いや味方は的にしちゃダメだろ。
俺は出水に撃ち抜かれ痛む肩口をさすりながら、菊地原の発言に引いていた。

試験の結果、当然菊地原と出水は合格。……というか、何名かの教師が自信喪失しリカバリーガールにカウンセリングを受ける事態にまで発展した。

そして、ついに結果発表。

クラスの奴らの中には、合格できなかった事を察し暗い表情の奴らがいる。
補修が出た…が、全員で森林学校に行くと言えば、補修組みが盛大に喜んだ。

むしろ補修組みほど森林学校に来てもらわなきゃならんからな。
そこで厳しい補修をすると告げると微妙な表情をしていたが、それでも全員で森林学校に行ける喜びの方が勝った様だ。

今頃隣のB組でも詳しい説明がされている頃だろう。

ふと、菊地原を見ると、どことなく機嫌が悪そうだった…気のせいか？

(出水公平視点)

試験が終わり、すっかりクラスは林間学校モードになっていた。

楽しみなのは分かるが、準備するものが割と多いな…。
士郎としおりを見ていたら、葉隠が明日の休み皆んなで買い物に行かないかという話題になった。
…俺としては士郎と2人で買い出しに行きたい。

「士郎さんも行かれますか？」

八百万がきいてくるのかー、それはズルいわー。

「ん…百が行くなら」

ほらな！知ってた！！

もうすっかり女の友情を築き上げた2人に俺の入る隙はない。

「士郎さんの私服…楽しみですわ！」

「…えっ」

「確かにー！ヒーローコスチュームもボーイッシュだし、明日はとびきり可愛いの着てきてよ！」

芦戸のリクエストに士郎が俺の方を向く。やめろ、助けを求めるな。

「菊地原の私服かーなんなら出水と双子コーデしてこいよ！」

上鳴により巻き込まれた。

「え、それはちょっと…流石に…嫌かな」

「士郎、その目は流石に傷つく」

「嘘つけ…えっと、服に関しては……が、頑張ってみる、よ…」

菊地原が女子達に一応女の子らしい服を着ていくと約束していた。
…マジか。絶対断ると思ってたのに…八百万パワーすげぇ。