【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ8)

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(相澤消太視点)

「問題は誰が相手をするかだね…」

校長は教師陣を見る。
全員微妙な表情だ…そりゃ、体育祭の戦闘見ただけでも2人のレベルの高さは明らかだからな。

「……何なら、先生皆さんお相手でもぼくは構いませんよ」

今まで黙っていた菊地原の思いがけない発言。

「…余裕そうね？私達プロヒーローを舐めているのかしら？」

ミッドナイトさんが菊地原を嗜める。

「いいえ、むしろ逆です
せっかくこうして、公平と僕だけ特別体制で試験していただけるのなら…どれだけやれるのか、自分達の実力をためさせていただけたらなと」

先生方の胸を借りる思いで全力でやらせていただきたい。そう言う菊地原の言葉に、教師陣は感心した様だった。
…が、担任の俺は騙されない。

『恨みますからね』

昨日帰り間際の菊地原の言葉…。

「よし！じゃあここにいる教師VS菊地原、出水チームで戦闘演習試験だね！
私と相澤くんはモニタールームで審判に…」

「校長先生」

菊地原が遮る。

「担任の相澤先生には折角なのでぼくたちの成長をその身で体感していただきたいんですが」

「そうかい？ならミッドナイトくん、モニタールームに向かおう！」

…俺、目つけられてるのか。

広い市街地を模した会場に着く。
教師達もそれぞれ配置に付いた。

「公平、分かってるよね、心臓と頭は外すんだよ？」

「大丈夫だって！」

「本当かなぁ…いくらダメージだけ設定にしても流石に脳死や心停止させたら死ぬから気をつけてよね…」

何やら物騒な言葉が聞こえる。

「俺はイーグレット」

「なら、ぼくはライトニングか…」

2人は手元に銃を出した。

因みに、体術すら禁止。攻撃は銃のみ。
近接戦闘の場合銃身で殴る受ける反らすのみ許可というルールだ。

なんつーむちゃくちゃな…。

「それじゃ試験スタート！」

アナウンスと同時に、発砲音が響いた。

「「「？！」」」

「やー！射程距離長いなぁー！流石イーグレット！」

「喋る暇があるなら撃て」

出水は適当に銃を撃っている様に見えて、確実に、遠くの距離の教師に弾を当てていく。建物を貫通する光…建物自体は壊れる事なく、壁に隠れていた教師のみ撃ち抜かれる。

こちら側からは見えない、壁の向こう側からの攻撃…まずは生徒に接近しようとしていた教師陣は突然の攻撃に倒れた。

出水の『目』が最大限に活かされている。

菊地原は、逆に距離の近い教師達を撃ち抜く。弾が速過ぎて見えない。

練習してないって？本気か？