【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ7)

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(相澤消太視点)

「話を聞いた感じ、二つ目か三つ目の案が『試験』としてはバランスが良さそうだね！
しかし、三つ目の案の練習できていない個性の機能っていうのはどういう意味なんだい？」

校長の言葉に出水は再び姿を変えた…説明するのにも一苦労だな…。

「俺たちの個性は、基本武器やそれの補助アイテムを生成して色んな応用してる感じです
すげー万能で、有り難い個性なんですけど、やれる事多すぎて使ってない面も多いんですよね

俺は基本、エネルギーを弾にして撃つ戦闘スタイル、士郎は相手によって臨機応変に戦闘スタイルを変えますが本来得意なのはステルスからの奇襲です。」

出水の手に光る四角い物体が現れたり、剣が現れたり、出水の姿が一時的に消えたり…改めて俺も担任として再認識させられる…強個性過ぎる、と。

「で、俺らが唯一使ってないのがこれッスね」

出水の手に、急に重厚感のある銃が現れた。
今まで半透明なものばかりだったため異質感を放つ。

「狙撃とか、キャラじゃないんで…というか、団体戦なら活きるポジションッスけど、今のところ使い所がないんですよね」

出せる銃にも種類があるんですけどと、出水は消しては形の違う銃を出す、という動作を繰り返す。

「あ、ただ、銃の弾は俺らの個性のエネルギーで撃つんで、込める量によってはどうなるか全然わかんないです
使った事がないので威力もぶっつけ本番ですね！」

まぁだから今まで使ってこなかったというか練習に踏み出せなかったって理由もあるんで、
全力出したらここらが更地になるビーム出る可能性もあるかもとヘラヘラ笑う出水に教師達は戸惑った…この案は明らかに却下だろう。

更地にするレベルのビームを撃たれて避けれるかもわからないし、そもそもリスキー過ぎる。

このままじゃ話し合いは平行線を辿る…。
実に不合理だ。

「クケケ…かといって、生徒同士戦わせるなんて、どっちか確定で補修ってのは他の生徒と違って公平じゃないな…」

パワーローダーの言葉に周りも頷く。

「あ、良かった～生身で士郎に勝てる気しないんで」

菊地原にはハンデをもらう前提なのに、それで良いのか出水…。

「良いんじゃないかな、ぶっつけ本番！」

突然響いた校長の言葉に空気が凍る。

「使った事のない力を如何に使いこなせるか…ヒーローたるもの、どんな場面にも対応できなければならない
使った事のない力を、どれだけ制御し使いこなせるか、応用力の試験としよう！」