【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ6)

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(相澤消太視点)

筆記試験も無事終わり、演習試験。

クラスメイト達は変更された内容に驚きながらもそれぞれの競技地に向かっていった。

全員が終われば、その次は菊地原達の番だ。

「こちらの都合で2人だけ待たせてすまなかったな」

「全くですよ」

菊地原…教師陣に囲まれても一切怯むどころか、明らかにめんどくさそうだ。

「とりあえず、いくつか公平と案は考えてはみました、考えるだけ…」

溜息を吐きながら、出水の方を見る。
…喋るのすら嫌か。

「あ、俺が言うのな…、一つ目、ヒーローも運のうちってことでクジ
相澤先生風に言うなら被害も無い時間もかからない合理的決め方かなって

二つ目、他の生徒と条件は同じで、俺たちは生身という制限をつけて闘う…俺はこれ、あんましたくないッスけど…

三つ目も他の生徒と条件は同じで、俺たちの唯一使ってない…練習できていない個性の機能のみをぶっつけ本番で使う

四つ目、菊地原にはオールマイト先生が使ってた重りを片腕につけて貰った状態で、俺たち2人が生身で直接対決する…これも正直選んで欲しくないです

五つ目、先生達の他に案に任せる」

質問あればどうぞ！と出水が笑顔で言う。

「生身っていうのはどういう意味かしら？」

ミッドナイトさんの言葉に、出水がハッとしたような顔をした。

「すんません、俺たちの個性について説明不足でしたよね…
『基本』、個性を使おうとすると、俺たちはこの姿になります」

出水が見慣れた黒のロングコート姿になる。

「これは、生身ではなく個性で作りだされた…仮想戦闘体的な…まぁ、ゲームで言うアバターっすね
痛覚もないし、心臓や頭なんかを潰されたり、エネルギーが切れない限り動かせます
身体能力も生身の時よりも格段に上がります」

出水は説明しきるとヒーローコスチュームに戻る。

「生身はこっちっすね
といっても、個性伸ばすには地力を伸ばすに越したことはないので、生身だとしても鍛えれるだけ鍛えてはいます

あと、俺の目の良さと菊地原の耳の良さは常時発動タイプなんで、この姿でもそれは使えます」

「なるほど…出水くんは生身で闘う二つの案を嫌がっていたけどそれはどうして？」

「あー、単純に個性使いたいってのと、俺の近接戦の師匠的なのが士郎なんで、目立てないなーってだけの理由ッス！」

いい笑顔で試験でカッケェとこ見せたいじゃないですかと笑う出水に、横に居た菊地原はゲンナリしていた。
…2人の温度差なんとかならんのか。