【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ43)

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結論。天喰先輩、可愛い。

会いたくないとか思ってて本当に申し訳ない気持ちになった。
ヒーロー科の先輩で、ビッグスリーなんて呼ばれている人だというのは校舎内の話を毎日聞いているぼくは知っていた。

しかし、本人はとんでもない人見知り…懸命に話そうとする姿や、食べ物に必死になる姿…先輩に対し失礼を承知でもう一度、感想を言いたい。可愛い。

百とはまた違った可愛さだ…。

しかもわざわざ、ハンカチを返したいと自分の服を握り締めながら懸命に伝えてくれる姿には胸を打つものがあった。

思わず連絡先の交換を自分から提案してしまう程には。

葉隠にもクッキーを包み直して届け、余ったクッキーを食べていると、三年の寮の方から天喰さんの声が聞こえてきた。

どうやら通形先輩にクッキーを食べているのが見つかったようだ。
美味しそうだから一つ欲しいと言う通形先輩に対し貰ったのは自分だから誰にもあげないと言う天喰先輩に意外に思った。
気が弱い、と言うほどでもないのか、友人相手だからなのか…。

それでも、クッキーの一つもあげないだなんて、子供みたいで可愛いとまた思ってしまった…。
こんな事考えているなんて知られたら不味いなと思いつつ、ぼくはクッキーを食べ尽くし、明日のご飯の仕込みをする。

あぁ、本当に、食には困らされる。
大食い選手権にでも出たら受けるだろうか…個性に比べればショボいな。
見世物にもならないやと思いつつ、生地をこねる。
明日はパンを焼こう。

生地がうまく発酵するよう準備をして、次はジャムを作る。

ジャムパン、好きなんだよね。甘いし、簡単にできるし。

そして全ての準備を終えたぼくは、睡眠についた。
もうすぐ、仮免試験だ。

相澤先生に倣って、仮免試験の結果だけパパッと発表である。

A組、轟と爆豪が落ちました。

嘘でしょあんたら…。しかしまぁ、いかんせん、あれは、性格の問題だ。ぼくにはどうしようもない。

ぼくと出水は他の受験者を助け過ぎないよう気をつけながら合格を目指した。

まぁ、一次に関しては、ぼくは透明になって即ポイントゲット。出水も、テレポートで一瞬にポイントゲットで、2人とも1分もかからず通過したのだけど…。

因みに遠くの会場の音も暇つぶしに聞いていたら、B組は全員試験に合格したようだ。良かった。