【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ20)

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(緑谷出久視点)

「ヒーロー志望のする事かよ…あばら何本かイッたわ」

「殺しに来といてよく言うぜ、クソ野郎が
常闇と爆豪も返してもらおうか」

「まぁ待てよ、出水公平」

敵は当たり前の様に出水くんの名前を呼ぶ。

「良いのか？俺らをここで止めるとそこで寝てるガールフレンドは死ぬぜ？

めんどくさい個性の持ち主だからな…ちょっと特殊な毒を盛った
俺達の基地に連れ帰らないと治療できずに衰弱死だ」

「何だって？！」

僕は思わず叫ぶ。

しかし、出水くんは動じない。

「つまんねー嘘で時間稼ぎか？」

出水くんの手に見慣れた発光物が生成される。

「嘘じゃないさ」

「ハッ…バカだな、本当に…

士郎は相手の心音で嘘をついてるかどうか見抜けるんだぜ？

何年こいつを見続けたと思ってる…相手の嘘に気づいた時の士郎の心臓の動きは『見て』分かるんだよ！」

出水くんの手から弾丸が飛ぶ。

敵は何とか避けようとするも、避けきれない。

「士郎の脳はまだ考えてる…心臓は、俺に状態を教えてくれてる…体の自由を奪われた程度で、士郎が戦いを止めることはねぇ！」

弾幕。

「殺しはしねぇが容赦もしねぇぞ！！」

「……ッ脳無！！」

継ぎ接ぎ男の叫び声に、身体中まるで武器が生えた様な、化け物が飛び出してきた。

『脳無』

今回も、連れてきていたのか…！

「見えてんだよ全部なァ！！」

出水くんの、咆哮。

一瞬で、バラバラになる『脳無』の手足。
ぐちゃり、地面に落ちる。

「ただの肉が俺の邪魔をすんじゃねぇ！！

轟！！障子！！今だ！！」

マジシャンの様な敵が、出水くんの攻撃により常闇くんとかっちゃんを閉じ込めたと思われるビー玉の様なものを落とす。

二人が、走る。

その時、その場に黒い霧が、現れた。

「危ない危ない、間に合わないところでした」

こいつは、USJの時の…！

気絶した敵が、同時に回収されていく。
轟くんと障子くんに、ツギハギ男の炎が襲いかかる。

霧が、菊地原さんにも覆いかぶさる。

「士郎…ッ、くそっ……くそ！馬鹿野郎がァ！！！」

出水くんは叫んだと思ったら、障子くんと、轟くんの前に庇うようにテレポートしていた。そのまた、常闇くんとかっちゃんに手を伸ばす。

しかし、掴めたのは、常闇くんだけ。

ビー玉状から、常闇くんとかっちゃんが元の姿に戻る。

かっちゃんと、目が合う。

「来んなデク」

かっちゃんと菊地原さんは、霧の中に消えていった。