【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.4 (ページ15)

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(出水公平視点)

半日SE共有しただけで脳はショート寸前だ。俺も菊地原もフラフラのふわふわ。

そろそろ入浴の時間だから準備しろと言われる。

「こーへー、ぼく、おんなぶろ、はいって、捕まらないかなぁ」

「んぁー、大丈夫だー、お前はおんなだからぁ」

「そっかぁー」

急にIQ落ちた様な会話になる。
クラスメイト達が食事しているときはなんとか耐えていたが、もう無理だ、脳が限界を告げている。
しかし風呂には入りたい。

「士郎さんっ、お風呂に行きましょう！」

「、百！うん、行く」

……復活早ェよ…。

風呂は露天風呂だった…俺は湯に浸かりそのまま脱力する。

「えっ、菊地原細っ！なのに筋肉すご！！」

となりの女風呂から、急にそんな声が聞こえてきた。

「うわぁ～菊地原って改めて思うけど肌白いよねぇ！」

「ほんまほんま！しかもめっちゃスベスベやん！」

…もみくちゃにされてるのか……ドンマイ。

「筋肉に関しては…まぁ……鍛えてるから…」

「ほぇー、ねぇ、触っても良い？！」

「え、うん…」

「えい！…わー！不思議！胸はめっちゃふかふか！！」

……は？

葉隠の言葉に、男子風呂の空気が固まった。

士郎は恐らく、筋肉を触っても良いかという意味だと思ったのだろう…だが、葉隠が触ったのは…胸。

「前から思ってただけど士郎って、胸だけ着痩せするタイプだよね…」

「……え、……え？…………？……あの、葉隠？いつまで揉んでんの？」

「あ、ごめん！気持ちよくてついー！」

……おい、男子風呂の空気どうしてくれるんだ…士郎も天然過ぎるだろ……危機感を持て…！
誰も一言も喋らないなか、峰田がとなりの女子風呂を、覗こうとした。

俺は無言で峰田を湯船に沈めた。

他は良い、だが士郎の裸を見ようってなら殺すぞテメェ。

そんなことを言いながら無表情で峰田の顔を掴み沈め続ける俺を、冷静になった周りが必死に止めてくれた。
危うく前科ができるところだった。
脳疲労怖い。

森林学校二日目。

俺と士郎は相変わらず脳がバカになっていた。しかし、割と早く感覚はつかめそうだ。
今度はクラスメイト達と夕食を作る。

爆豪や轟が火付け係になっているのを見てチャッカマン轟…と士郎が呟いた。
……脳疲労怖い。

食事中ぼへーっとしている士郎に、八百屋が甲斐甲斐しく世話を焼いていた…俺のポジションをどんどん奪われている気がする…。