桜の巫女 ページ4
忠臣視点
ついに、ずっと気になっていたこの場所に来ることが出来たぞ。
本当はすぐさま桜の木を探したりと色々な所を探検したいところだが……部下の居る前でそんなことは出来ないからな………我慢だ。我慢。
我は自分を律しながら石段をケルパーズ達の後に続いて上がっていく。
……と言うか、さっきからケルパーズ達の様子がおかしい。何やら警戒したり怯えている。
そんなことを考えていると、階段が終わり、開けた場所に出る。
そこは、とても大きな神社だった。
真っ赤な鳥居の奥にはいくつもの桜の木があり、どの木も満開に花を咲かせ、夜風に吹かれては夜空に飛んで散っていった。
何百年と生きてきたが、こんな綺麗なところに来たのは生まれて始めてだ。
鳥居を潜ると神社本殿があった。
本殿の目の前には、両目に包帯を巻いた
巫女服を着ているし、恐らくこの神社の巫女だろう。
だが、
我はその女子に魅せられた。
真っ黒な夜空に映える透き通るような白い肌。
そして、夜風によって桜の花びらが舞い、その花びらは、まるで舞を舞っているかのようにその女子の周りを飛んでいく。花びらと同じ様に夜空に揺れる眩しいほど煌めく銀色の髪。
綺麗だ……桜よりも、ずっと…
そう、思った。
『!』
女子は、目は包帯で巻かれていて見えないはずなのに、我々に気付き、会釈をした。そして、そのまま何事もなかったかのように再び桜の花びらを箒で集め始めた。
タダオミ「貴様が、この神社の主か?」
我はそう女子に近寄りながら聞く。
後ろでケルパーズや月夜叉、ゲネラール達が何か騒いでいるが知ったことはない。
女子は、コクと頷くと警戒する様子もなく、再び花びらを掃きだした。
ほう、我が怖くないと言うのか。面白い
もっと距離を積める。
……ん?これは…妖気……?
でも何故人間から…妖怪が化けているにしては、妖気が薄すぎる……。
タダオミ「貴様、何者だ。名はなんと言う。」
我がそう言うと、女子は首を横に振った。
教えないと言うのか。なら…
と、我は女子の首を掴む。
『?!』
女子は驚いた様子でもがいている。
タダオミ「名乗ってみせろと言った。これは我の命令だ。」
少し脅すような声で聞く。だが、女子は首を横に降るばかり。
タダオミ「命令だと言っただろう。貴様に拒否する権利はない。この首が、吹き飛んでも良いのか。」
そう言うと、女子は大人しくなった。
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作者名:モノクロピエロ | 作成日時:2018年2月26日 15時