御曹司の婚約者【志麻】 ページ44
「何そわそわしとんねん。そんな緊張せんでええ、リラックスしろ」
「う、うるさいですね、初めてなんだから仕方ないでしょ」
私、神奈川Aは何か場違いなところにいるようです。
ゴージャスなシャンデリアに、オシャレな広い部屋、周りには着飾っている有名な会社の社長や、ご令嬢。
なんで、庶民の私がここにいるんだろう……。
あれは、一週間前のこと。
「A、一週間後、俺の家のパーティーがあるから来い」
「……は？」
「俺の婚約者として紹介する」
「……なんで私なんですか」
「お前を気に入ったから。以上」
「……そうですか」
それから、ずっと言ってくる志麻さんに負けて来てしまったのだけれど、
慣れないメイクをして、慣れないドレスを着て、
「絶対、私にあってないでしょ……」
志麻さんには"俺の横でいるだけでいい"と言われたけど、
志麻さんは、御曹司だから色んな人に挨拶をして回ってるから、
私、ここにいるしかないんだよな。
「ちょっと、あなた」
「……私、ですか？」
「ええ、そうよ」
呼ばれた先には、ご令嬢様とそのお付きさん。
「何故、私で許されなかったのに、あなたのようなみすぼらしい女が志麻様の婚約者だと言うの？」
「……え？」
いきなり、何を言い出すかと思えば、
答えもわからない質問。
いや、正確には志麻さんしかわからないような質問。
「何故って言われましても私もわからないですし……」
そう答えるとその人は顔を真っ赤にして、
「あなた、私をバカにしているの？！」
いきなり怒った意味がわからない。けど、何か大変そうなのは事実。
「何してるん？」
「……志麻様」
グッドタイミングです、志麻さん。この場を納められるの、志麻さんしかいないから。
「どうされましたか？ 愛乃様」
「っ、いいえ。何でもありませんわ」
愛乃、と呼ばれた人は去っていった。
「……あ、あの、ありがとうございます」
「ったく、気を付けろ。庶民のお前は目を付けられやすい。そこも踏まえろ」
「そんなこと言ったって……」
「あのなぁ……」
「只今より、次期わが社長、志麻の婚約式を……」
志麻さんの言葉を遮るかのように入ったアナウンス。
それを聞いて、志麻さんはチッと舌打ちをすると、
「行くぞ」
「え、あ、あの……！」
さりげなく手を繋がれ、志麻さんに着いていく。
……こういうとこ、好きになるんだよ。
志麻さんにもっと夢中になっていくのは、まだ先のお話＿＿。
ラッキー歌い手さん
めいちゃん
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廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 美月さん» 返信遅くなってすいません(; ;)了解です！早急に書かせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2018年2月6日 17時) (
レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして、いつも萌えながら読ませていただいてます…！リクエストなのですが、浦島坂田船全員で取り合い(ほのぼの系)でお願いしたいです…！更新速度は作者様のご都合で大丈夫です！ (2018年2月3日 3時) (レス) id: afc559f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 葉月さん» 了解です！ 頑張ります！ (2017年12月27日 12時) (レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - センラさんの激甘書いてもらいたいです！！ 出来ればで大丈夫なのでよろしくお願いしますm(__)m (2017年12月27日 11時) (レス) id: 16205ebce5 (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - さかたぬきさん» リクエストありがとうございます！ 期待は正直しないでください！！ww (2017年12月26日 9時) (レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉火 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Konatu0602/
作成日時：2017年10月1日 22時
