隣のチャラ男【センラ】 ページ18
私の席の隣には、所謂チャラ男成るものがいる。
「Aちゃーん、釣れないなぁ」
「いい加減にしてよ」
えー、とニコニコして猫撫で声で言うのは女好きで有名なセンラ。
どうしてこうなった。
……きっと、クラス替えで運を使い果たしたのだろう。
ただ、坂田くんと一緒になれただけで嬉しかったのに。
なんで、こいつと隣にならなきゃいけないの。
「……Aちゃん、顔怖い」
「うるさい」
ガーン！ とわざわざ声に出して言うセンラ。いちいちウザい。
「もう、なんなのあんた。わたしに付いて楽しいわけ？」
痺れを切らしてそう怒鳴ると、うん、と即答で返ってきた。
「楽しいよ。めっちゃ楽しい！ だって、Aちゃんの可愛い顔が見れるんやもん」
……こいつはサラッと恥ずかしいことを言う。
そこも含めてウザい。
でも、最近はなんか違う感情が出てきてるんだ。
・
今日は体育の授業は男女合同のバスケだった。
流石にコートとかは違うけどね。
男子ゾーンでピーっと笛が鳴り、いぇーいと言う男子たちの声が聞こえる。
ふと見てみると、センラがいつもとは違う笑顔で男子とハイタッチしていて、胸の鼓動が早くなった気がした。
何これ。動悸？
少しその様子を見ているとセンラがこっちに気がついたのか、手を振ってきた。
その途端、周りの女子がきゃー！ と歓声をあげた。
「センラくんが、手振ってくれた！」
「やばーい！」
バカじゃない、彼奴。
でも何処か悲しくて。
私じゃないんだってなって。
……あれ？ なんでこんなに考えてるの？
坂田くんにも告白してないのに？
違う。きっとこれは、センラがウザすぎるから。
「あ、ボールが」
そんなセンラの声が聞こえたと思うと、ボールが私の足に当たった。
「……」
無言で拾うと、センラがやってきて、
「拾ってくれてありがとう」
と笑った。
そして、こうも言った。
「次は、Aちゃんのためだけにプレイするから見てて。坂田じゃなくて、俺やで」
この気持ちを恋と理解するまで、
＿＿あと、一時間。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「隣の……」シリーズ！
うらたんの次はセンラでした！
ネタがなかったからシリーズにしたんじゃないからね！←←
リクエスト募集してます！
取り合いとか、なんでもいいです。
ください！←
遠くの君に伝えること【志麻】→←彼奴との距離、1cm【うらたぬき】
ラッキー歌い手さん
めいちゃん
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廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 美月さん» 返信遅くなってすいません(; ;)了解です！早急に書かせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2018年2月6日 17時) (
レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして、いつも萌えながら読ませていただいてます…！リクエストなのですが、浦島坂田船全員で取り合い(ほのぼの系)でお願いしたいです…！更新速度は作者様のご都合で大丈夫です！ (2018年2月3日 3時) (レス) id: afc559f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 葉月さん» 了解です！ 頑張ります！ (2017年12月27日 12時) (レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - センラさんの激甘書いてもらいたいです！！ 出来ればで大丈夫なのでよろしくお願いしますm(__)m (2017年12月27日 11時) (レス) id: 16205ebce5 (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - さかたぬきさん» リクエストありがとうございます！ 期待は正直しないでください！！ww (2017年12月26日 9時) (レス) id: 84c4a2cd70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉火 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Konatu0602/
作成日時：2017年10月1日 22時
