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06:同情をひと匙 ページ6

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哀れみからか、いつの間にか机の上には追加のプリンが並んでいた。
こんなに食べられるわけない。






『ついでに女の子達から受けた可哀想な処遇も教えてあげる』

「終わる前に私のメンタルが死ぬかもしれないな」





心の優しいクズの傑がそう言いながら椅子を持ってくる。普通に聞く気満々で笑ってしまった。





微かに床の軋む音がして、机の木目を軽くなぞる。








___ありがと、貴方が当て馬になってくれたおかげで私たち付き合えたから。






いつだったか、かつての嫉妬か嫌味か知らないがそう囁かれたことを思い出す。







別に皆に好かれたいわけじゃなかったけどさ、とそんな言い出しで話し始めた。










当て馬期のピークだった中学2年の秋頃から、僅かに刺さる視線がおどろおどろしいものに感じるようになっていた。


その感覚が当たっていたのかなんなのか、ちょこちょこ遠回しな表現で話しかけられることが多くなった。








「Aちゃんってさ、最近沢渡くんと放課後勉強してるよね。仲良いの?」

『いやそんなことないよ。聞かれたから答えてるだけというか』

「えなに、頼られてますアピール?うざ」







それだけ言って女の子は席を離れていった。



誰もそんなこと一言も言ってないのにいい迷惑だ。人ととして常識的なことをしただけなのに何故飛び火するのは私だけなのか。






...お分かりだとは思うがその後、沢渡くんとやらとその女の子は付き合うことになる。何をどうしたらその結論に到れるのか是非とも教えて欲しいくらいだ。









『他にも、靴箱に近づくな的なメッセージの綴られた手紙が入ってたり、彼を誑かさないでほしいって泣かれたりあとはね、』

「うんごめん私達が悪かった。この話やめようかちょっとシビアすぎる」

「なんで傑止めんの?絶対ここから面白くなる展開だろ」

「クズ共に話す話じゃなかったな。ここまでお疲れさんA」









まだまだ数え切れないくらいあるのに、もうお腹いっぱいらしい。


「そこまでされて誰一人お前に恋愛感情持ってなかったの凄くね」と悟に褒められたのでドヤ顔で返してあげた。









それすらも可哀想だと同情されると、私もどうしたらいいのか分からなくなっちゃうじゃんね。

07:慰め会in都会→←05:馬鹿の一つ覚え



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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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むぎ(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます💦先日の投稿の際に誤って立ててしまったようです、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: 20f0e797ef (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ!二次創作の作者には、オリ‘フラを立てることは出来ないので気をつけて下さい💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 設定から面白いし続きがめっちゃ気になります! 更新ありがとうございますm(_ _)m (2023年3月27日 0時) (レス) id: d9289f95ee (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張ってください! (2023年3月25日 17時) (レス) @page2 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2023年3月25日 16時

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