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05:馬鹿の一つ覚え ページ5

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見事に物で釣られた私は、思っきり硝子に「Aチョロすぎる」と馬鹿にされたがそれはさておき。






『そんなに聞きたいなら話してやらんこともない』

「釣られた側のくせに偉そうにすんな」







聞かなかったことにして、私は過去を振り返り始める。1番記憶に残っていたのは、やっぱり最もモテて(当て馬にされて)いた時期だ。








恐らく中学2年のときだったと思う。






「A"ちゃん"、突然だけど今日の放課後って教室残る?」

『....一応』





今まで名字呼びだった人達が突然ちゃん付けしてくるなんて普通にビビってしまう。


こういうやつとはなるべく関わらないのがベストなはずだけど、私はこの時既に頭が終わってたのでちゃん付けに釣られてまんまと引っかかっていった。






放課後に、言われた通り勉強を教えれば教室の扉の向こうからは走り去る音が毎度のように聞こえ、それを追いかける者や分かってて放置する者。




体育中、どう考えても軽傷なのにわざとらしくも近づいてきて心配してきたり。大袈裟な人は担ごうとしていた。少女マンガの読みすぎだよ。




何かしらの委員になったときにはひとりで大丈夫なはずが男もセットでついてくる。大抵女子生徒の涙or心配そうな目線というおまけ付き。







....もちろんこれは、全てが当て馬にされていたと知った上で思い出しているから、走り去る足音が意味する物や女子生徒の涙などの諸々の意味に気づけたわけで、当時の私はお馬鹿さんだったのでそんなものを察する能力はなかった。









「キモイぐらいに男釣れてておもろ。しかも利用されてたとかいう事実」

『哀れすぎてなんとも....純粋で可愛かったってことにして』








硝子はこんな感じで笑っていたが、悟と傑は軽く引いているように見えた。



同性にこんなことをしている人がいることに驚愕したのか、それとも非人道的だと感じたのか。







「....凄いね、きちんと要望に応えたりしていた時点で偉いよ」


「たった一人の女のためにそこまでする神経が理解できねぇわ」






とりあえず哀れみの目が向けられていることはなんとなく察していた。

06:同情をひと匙→←04:馬とプリンと



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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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むぎ(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます💦先日の投稿の際に誤って立ててしまったようです、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: 20f0e797ef (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ!二次創作の作者には、オリ‘フラを立てることは出来ないので気をつけて下さい💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 設定から面白いし続きがめっちゃ気になります! 更新ありがとうございますm(_ _)m (2023年3月27日 0時) (レス) id: d9289f95ee (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張ってください! (2023年3月25日 17時) (レス) @page2 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2023年3月25日 16時

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