当て馬だって頑張ってます【呪術廻戦】

03:食べ物の恨みは怖い ページ3

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『悟と合同任務？死ぬほど嫌っすね』





先生の前でボロくそ言ったのは、私の残していたプリンを食われて不機嫌だったある日のことだ。



表面にはもちろん、裏にも側面にも名前を書いておいたのに食う神経が分からん。流石クズ。







「同情はするが行ってこい。今回のは術式的にお前ら二人の組み合わせがベストなんだ」

『先生の頼みなら仕方ないですね。というか私プリン食われたんですよ』

「おう、行ってこい」







先生は私のプリン事情には興味が無いらしい。
もう私にはどうしようもないのでクソ重い足取りで教室へと戻る。







『お前任務の帰りにプリン買ってこいよ』

「はぁ？食われる前に食っとくのが普通だろ」

『自己中クズめが』






道中喧嘩しながら任務へ向かったが、大変憎たらしいことに実力は本物。思わず目が奪われることは度々だ。







あと残りはコイツだけだと構えたとき、突然悟は私の名を呼んだ。反射的に悟の方を見てしまう。







『なに急に！』

「"当て馬"ってどういう意味？」

『今聞くなバカ！！』






....そういえばコイツお坊ちゃんだったなと実感させられたわけだが、流石こういう場は慣れているもので全く体制が崩れることはなかった。












全てを終えて、本当にこの任務に私必要だった？と疲労に取り憑かれながら一人反省会をする。



でもって車は、何故か学校への帰り道とは違う道を走っていた。








『....え、なんで急にコンビニ？』

「プリン買いに来た。あれと一緒のでいいんだろ」









お前がうるさいから、と文句を言いながら悟は先に車を降りる。







こういうところがほんの少しだけ憎めない。

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