Episode 2 ページ3
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「オイ、オマエに言ってんだよ耳付いてねぇのか」
『あ、っと、ボク、は...誰なんでしょう...』
「はァ？」
目の前にいるのは確かに私の愛したハルくんだ。いやそのはずなんだけども、どうも口調が違う。なんかイライラしてるし、あの優しい彼の面影がない。
でもあの2人に言われた通りやらないと殺されてしまう気がして、声のトーンを落とし、一人称はボクに変え、必死に男の人を演じた。
オロオロとする私を蔑むような目で見るハルくん。その目線に耐えられなくなったとき、全て見透かしていたようにあの2人が部屋から出てきた。
「まだこんなとこいんのかよ宮瀬〜、今日から三途の部下になんだからそんな怖がんなって♡」
『えっ、あの宮瀬って...』
「自分の名前忘れてどうすんだよ。ほら早く挨拶くらいしろな」
どうやら宮瀬というのは私の偽名に当たるらしい。今朝まで一緒にいた彼にはじめましてと挨拶しなくてはいけないなんて、どんな罰ゲームでしょうか。
『あの、宮瀬...です。よろしくお願いします、三途さん』
仕方なくというように頭を下げると、聞こえてくるのはハルくんではなく蘭さんの声。
「今日からオマエの直属の部下に任命したから仲良くしろよ〜」
「あ"ぁ？勝手に決めんじゃねーよクソ谷。俺に直属の部下なんか要らねぇ」
そんなこと言うなって、と言いながら私の背中をポンっと押し、急に近くなるハルくんとの距離。
待ってハルくん凄くいい香りする無理好き...とまぁ口にも出せないような独り言を心の中で唱える中、あっという間に2人は消えていて。
私とハルくんだけが、そこに残されていた。
少しの沈黙の後、ため息をついたかと思えば冷たく私に声をかける。
「気に入らねぇコトしたらスクラップにしてやる。それまで死ぬほど働け」
『は、はい...』
スクラップってなんだろう、と思いながら足を進めるハルくんについて行くと急に立ち止まり、
「男みたいな格好してんだな、オマエ。変なヤツ」
『...へ』
まさかの即バレしてしまいました。
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可月(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて最高でした (9月28日 19時) (
レス) @page17 id: fed16d8c1b (このIDを非表示/違反報告)
零 - 完結まで見させていただきました！裏表春ちゃん最高です！春千夜推しの私にはたまりませんでした！(*≧∀≦*) (2022年9月23日 20時) (レス) @page17 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - 遅い時間にすみません。すっごく面白かったです！もう少し早くこの作品に出会いたかった……リアルタイムで完結見届けたかったです…笑 大好きです！！ (2022年8月21日 2時) (レス) @page17 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新年あけましておめでとうございます！むぎさんの作品とても面白くて毎回更新を楽しみにしてました！！完結お疲れ様です！！ (2022年1月1日 10時) (レス) @page17 id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
RURI(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！！むぎちゃんの今回の作品すっごく面白かった！！完結おめでとうございます！！文章構成と語彙力と、、お手本にしたいことがたくさんありました…！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 8724428549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年12月15日 20時
