18：風邪 ページ19
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朝。いつも通り隆くんを起こして朝食を済ませ、
電車に間に合うように家を出ようとしていたときだった。
「A...！」
『え、どうしたの隆くん...』
玄関に立つ私の手を掴んで、彼の方へと引っ張られる。
朝から甘えたさんなのかな。でも、なんか様子がおかしいような...
もしかして、熱でもあるんじゃ...！？
そう思って手を額に当てようとする。
だけど何故かその手を掴まれて、代わりにと言わんばかりに隆くんの額が私の額に触れた。
「やっぱり...熱があるじゃねぇか。なんで会社行こうとしてんだよ」
『えっ、熱？私が？？』
熱があったのは隆くんじゃなくて、私？？
きっと何かの間違いだよと、無理やり外に出ようとする。
だけど、ドアの取っ手を握った瞬間に足に力が入らなくなってしまった。
『あれ...立てない...』
「体調悪いのに無理しようとするからだろ。ったく」
しょうがねぇ奴だなとため息をついたかと思えば、ふわっと抱き上げられる私の体。
『隆くん、怒ってる...？』
「そりゃあな。熱があるくせに会社行こうとするんだから流石に怒るだろ」
「心配させんな」って頬を膨らましながらゆっくりベットに寝かされ、あっという間に暖かい布団に包まれてしまった。
「会社には休むって連絡しとく。上司は月宮なんだろ？」
『あ、うん。蓮くんだけど...熱が下がれば午後から行くよ...っ！？』
休む気は無いと伝えれば、何故かデコピンが飛んできた。
隆くんのデコピン、中々の威力だから痛いのに...
「ダメだ。今日は1日寝てろ。締め切りのやつとかあるなら連絡しとくから」
『そういうのはもう提出しておいたけど...』
「流石、仕事ができる俺の彼女」
怒ったかと思えば優しく頭を撫でられて、何も言い返せなくなってしまう。
私の扱いに慣れてきてる...？
「今日俺の仕事は休みだし、1日中傍に居てやるから」
『看病、してくれるの？風邪だから移っちゃうよ』
「Aからなら移ったって構わねぇよ」
ほら、平気な顔してそういうこと言う。
...昔とは違って、どんなに心細いときでも私はもう1人じゃないんだね。
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椿(プロフ) - 三ツ谷クンかっこよす…！ 以前のコメの返しに書いてあったんですけど裏事情編はもう世には出さないんでしょうか…？ (2022年6月25日 2時) (
レス) id: 2ebe3047aa (このIDを非表示/違反報告)
東リベ推し - 尊死してます⭐️最高です❗️お話作りの天才だ，，, (2022年3月28日 14時) (レス) @page30 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あっそうだったんですね！全然気にしないで下さい！！本編でお腹いっぱいなくらいですから！ (2022年2月6日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - みおさん» あわわごめんなさい...！！諸事情で裏事情編を消してしまって...すっかりこちらのお知らせを削除しておくのを忘れてしまっていました、大変申し訳ないです... (2022年2月6日 15時) (レス) id: 817b6fa623 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 1日で全部読んでしまいました、最高です、むぎさん神ですか？もう、本当に！何ですが何故か裏事情編が見れなくて、ログインもしてその不健全なのも見れるようにしてあるんですが、 (2022年2月5日 15時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年10月14日 21時
