13：君の香り ページ14
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日曜日の、夕方。
家には私一人で、隆くんは仕事に必要なものの買い出しに行っている。
『よし、これで全部かな』
残った私は洋服たたみ。洗濯などの家事は私の担当。
洗ったばかりのふわふわタオルからいい香りがして、思わず顔を埋めてしまった。
『凄い...お日様の匂い...』
ポケーっとしながら見つめていた先にあったのは、隆くんのブラウス。
気づけば手を伸ばしていて、シワの無いブラウスは私の腕の中。
....着てみよう、かな。
すぐ良くないことを思いつく私。でもほら、帰ってくる前に脱いでおけばバレないし。
大丈夫大丈夫って促しながら、そっとブラウスに手を通してみる。
『わ、ぶかふか...』
俗に言う彼シャツだぁなんて思いながら、タオルを枕にして寝転がった。
『隆くんの、香り』
使っている洗剤も柔軟剤も一緒なのに、私の服とは違う香りがする。
昔から変わってない、大好きな香り。
『早く帰ってこないかなぁ...』
そんなことを呟きながら、ゆっくり目を閉じた。
「...A、起きろって」
『...ふぇ？』
隆くんの手に揺さぶられ、目を覚ます。
帰ってきたんだ。あ、お夕飯の準備...
まだイマイチ意識がハッキリしない。ちょっぴり眠い...
ふわぁとあくびをすると、隆くんは動かぬままじっと私を見つめていた。
『...？どしたの.....あ』
帰ってくる前にはって思っていたけどもう遅い。
彼シャツしたのが、バレた。
「...それ、俺のブラウス、だよな」
『えっと...そうなんだけど、その、これは....』
いい言い訳が見つからない。
長袖だから、いつの間にか着てた。なんてことはありえないのに。
なんて言えばいいか分からないでいると、隆くんはスマホを取り出した。
『...えっ、ちょ何して？』
「クソ可愛いAを永久保存するだけだから、安心しろ」
『安心できないよ！？』
でも次の瞬間にはパシャリという音がして、写真を撮られたのは確実だった。
...意地悪な隆くんが、写真だけで終わるわけもなく。
「写真は撮ったことだし、なんで俺のブラウスを着てるのか、教えてくれるよな？」
『ひぇっ...』
隆くんからは、逃げられない。
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椿(プロフ) - 三ツ谷クンかっこよす…！ 以前のコメの返しに書いてあったんですけど裏事情編はもう世には出さないんでしょうか…？ (2022年6月25日 2時) (
レス) id: 2ebe3047aa (このIDを非表示/違反報告)
東リベ推し - 尊死してます⭐️最高です❗️お話作りの天才だ，，, (2022年3月28日 14時) (レス) @page30 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あっそうだったんですね！全然気にしないで下さい！！本編でお腹いっぱいなくらいですから！ (2022年2月6日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - みおさん» あわわごめんなさい...！！諸事情で裏事情編を消してしまって...すっかりこちらのお知らせを削除しておくのを忘れてしまっていました、大変申し訳ないです... (2022年2月6日 15時) (レス) id: 817b6fa623 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 1日で全部読んでしまいました、最高です、むぎさん神ですか？もう、本当に！何ですが何故か裏事情編が見れなくて、ログインもしてその不健全なのも見れるようにしてあるんですが、 (2022年2月5日 15時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年10月14日 21時
