乗っ取りません：７ ページ7
A 「夜光様、沫雪様〜！」
待ち合わせの場所、政府本部にある大きな時計台の下に審神者姿の二人、刀剣男士の二人の後ろを見つけ、大きく手を振る。
後ろ姿は一斉にこちらを振り返り、ボクを視界にとらえた。
駆け寄ると、軽く背中を叩かれる。
夜光 「やっときたか！」
沫雪 「やっと？ 夜光たちも今さっききたばかりでしょ？」
A 「え、なのに電話したんですか？ せっかちですねぇ」
獅子王 「俺は止めたぜ！？」
A 「え〜？ 近侍の静止も聞かずに電話したんですか？」
夜光 「だって沫雪がいいんじゃねー？ って言ったし」
一期 「主殿……？」
沫雪 「あ、いや、だって止めたら俺が面倒かなって……。あはは」
A 「そこは是が非でも止めましょうよ〜」
冗談を言い合いながら、温かな空間が広がってゆく。
こんなにも心が落ち着くのはなんだか久しぶりにも感じる。まぁ、本丸じゃ気を抜いてられないしね。
夜光 「でもまぁ、もう過ぎたことだしいいだろ。そろそろ行こうぜ。控え室の個室借りたし」
沫雪 「え？ たしか控え室の個室ってよっぽどのことがないと開けてもらえないよね？ 借りれたの？」
夜光 「おう。それに、これから俺らがすることって本来なら禁忌なんだ。それを犯すことに許可を与えたと他に知られたら面倒なんだろ？」
A 「うわー……。夜光様って変なところ鋭いですよね」
夜光 「変ってなんだよ」
獅子王 「まぁまぁ。とりあえず、行くんだろ？」
一期 「他の方にバレないうちに参りましょうか」
沫雪 「なんか俺たちより一期たちの方がしっかりしてるよね……」
一期 「そんなことありませんよ。主殿も十分しっかりしておられます」
沫雪様と一期一振が穏やか過ぎる会話を交えつつ歩き始めたので、ボクもその後ろをついてゆく。
その隣に獅子王がやってきて、久々の再開に喜んでくれた。ボクも嬉しかった。
そして、個室に着いた。扉の前には警備員らしき者が二人立っていたが、夜光様が見せた許可書で退き、中に入った。
ボクの向かいには右から獅子王、夜光様、沫雪様、一期一振という順で座った。
先ほどの穏やかな表情や空気からは一変、緊張感が包み込んだ。
沫雪 「じゃあ、これが……」
預けていたのか、沫雪様は一期一振から受け取り、夜光様が獅子王から受け取る。
そうして各自机の上に置いたそれは、刀だった。
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藍(プロフ) - 面白いです。更新待ってます😊 (2022年12月8日 8時) (
レス) @page22 id: efa571101a (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - とても面白いです！！応援しています！！ (2022年9月6日 14時) (レス) @page23 id: 7b928464a0 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年8月9日 19時) (レス) id: 0ae277004f (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 更新待ってまーす！m(_ _)m (2019年5月25日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆめぴーなっつさん» 返信遅くなり大変申し訳ございません！ありがとうございます！刀剣男士だけでなく、審神者ズたちもお褒めいただき、ものっすごく嬉しいです((o(*>ω<*)o))コメント、心より感謝いたします！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年11月7日 12時
