乗っ取りません：３ ページ3
大広間のふすまを勢いよく開くと、ゆのいは刀剣男士数人と食事をしていた。
朝食かな？ ずいぶんと遅いんだなぁ。
それに、あそこにいるお小夜や薬研はあまり怪我をしていない。だいぶ可愛がられているんだろうな。
……あー、そういえばゆのいってショタコンか。え、じゃあいち兄大変じゃん。
一度様子を見に来たいなー、なんてボケッと考えに浸っていると、ゆのいの少し低い声が聞こえてきた。
ゆのい 「……Aさん？ 今食事中だからあまり埃を立てないでいただける？」
A 「あっ、埃で思い出したんですけど、掃除用具ってどこにありますか？」
ゆのい 「掃除道具？」
ちょっとゆのいさん、なんで貸してやらなきゃいけねぇんだよって顔に書いてるよ。短刀達に背を向けてるとはいえ、その顔はアウトですぜ。
まぁ、ゆのいは短刀たちの前ではあまり酷いことを言えないっぽいし、ここは利用させてもらおうっと。
A 「離れを掃除したいんですよねぇ。貸していただけませんか？」
ゆのい 「……えぇ、もちろん。案内するわ」
A 「あっ、いえ、大丈夫ですよ〜。ほら、ゆのい様は今お食事中なのでしょう。でしたら立ち歩くなんて行儀が悪いです」
ゆのい 「……っ」
A 「他の方に適当に教えていただきますね。では、お邪魔いたしました〜」
論破されて悔しそうな表情を浮かべるゆのい。
ボクはにこっと笑って、襖を閉めた。
ちらりと一瞬だけ視界にいれた短刀達の顔が曇っていたのはどういった意味でなのか、本気でわからない。
……まぁいいや。とりあえず江雪さんかいち兄に会いに行こうっと。
えーっと、ボクって元々どんな部屋割りにしてたっけ。もうそれすら覚えてないんだよなぁ。
一個一個部屋を空けていく時間もない。どうしたものかと頭を悩ませながら廊下を歩く。
曲がり角を曲がる。すると、白と黒の大きな背中が二つ見えた。
おぉ、いいところに！
A 「燭台切光忠様、鶴丸国永様！ ちょっとお聞きしたいことがあるんですけどー！」
声をあげながら小走りで向かうと、二人は足を止めて振り返った。
困惑と驚きに満ちた表情だ。
燭台切 「あ、えっと……」
A 「江雪左文字様か一期一振様の部屋を教えていただきたいのですが！」
鶴丸 「何をするつもりだ？」
A 「話を伺いたいだけですよ〜」
ボク疑われすぎじゃない？ まぁ、仕方ないか。
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藍(プロフ) - 面白いです。更新待ってます😊 (2022年12月8日 8時) (
レス) @page22 id: efa571101a (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - とても面白いです！！応援しています！！ (2022年9月6日 14時) (レス) @page23 id: 7b928464a0 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年8月9日 19時) (レス) id: 0ae277004f (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 更新待ってまーす！m(_ _)m (2019年5月25日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆめぴーなっつさん» 返信遅くなり大変申し訳ございません！ありがとうございます！刀剣男士だけでなく、審神者ズたちもお褒めいただき、ものっすごく嬉しいです((o(*>ω<*)o))コメント、心より感謝いたします！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年11月7日 12時
