ビビリ−４５％の審神者 ページ47
ガシャンッ。パリンッ。
同時に鳴った甲高い音で目が覚める。
そっと目を開けると月明かりが薄暗く部屋の中を照らしていた。まだまだ夜が深いらしい。
あれはなんの音だったんだろう。寝ぼけながらも音の正体を探ろうとゆっくり起き上がる。
A 「いたっ！」
床に手をついた刹那、右の手のひらに鋭い痛みが走った。時間も気にせずに声をあげてしまった。
なにが起きたのか理解ができず、とりあえず一瞬で冴えてしまったので落ち着こうと部屋の電気をつけるために立ち上がる。
A 「え……！？」
明るくなってようやくあの音の正体がわかった。
窓ガラスが割れている。窓辺にある私が寝ていた布団のほんのちょっと横にはその破片が散乱している。そして、その破片を被ったプレゼントらしき箱。
痛みが走った手のひらを見ると、いたるところから血が滲んでいる。どうやら破片が刺さったり、切れたりしたらしい。
状況がわかったと同時に、背後の襖が開いた。
A 「ひぃっ！！」
堀川 「ねぇ、すごい音したけど大丈夫？」
和泉守 「暴れたりしてねぇよな……って、は？」
顔を覗かせたのは堀川さんと和泉守さんだった。二人は私の部屋に散らばった破片と割れた窓を見て呆然としていた。
私はアハハ、とわざとらしい笑いをこぼした。
堀川 「これ、昼餉の時に言ってたやつ？」
A 「えっと、そうです」
和泉守 「……って、怪我してるじゃねぇか！」
A 「こ、これくらい大丈夫です！ それより、お疲れでしょうしもうお休みなさってください」
堀川 「破片が刺さってたら危ないからダメだよ。兼さん、僕ちょっと外見てくるから主さんを薬研君の元へ連れて行ってあげて」
和泉守 「闇討ち暗殺お手の物ってやつか。了解だ。くれぐれも殺るんじゃねぇぞ」
堀川 「大丈夫、わかってるよ。それじゃ、主さんよろしくね！」
そう言うと、堀川さんは何処かへ走って行ってしまった。
行こうぜ、と言われて一緒に粟田口の部屋に向かうが、正直なにが起きてるのか理解ができていない。
A 「あの、堀川さんはどこへ……？」
和泉守 「あれが投げ込まれてそう時間は経ってないだろ？ 本丸は広いからな」
A 「……？」
和泉守 「つまり、犯人さがしってこたぁ」
なるほど。私はようやく理解できた。
堀川さん、一人で大丈夫かな？ 心配になったが、今は信じて待つことにした。
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
