ビビリ−４３％の審神者 ページ45
鶴丸 「どうした、敵襲か！？」
バンッと派手な音を立てて開かれた襖の向こうには、一軍である鶴丸さん、三日月さん、小狐丸さん、一期さん、燭台切さん、和泉守さんがいた。
彼らの視線は間違いなく私のもとへ集中している。いや、正しくはプレゼントの袋や箱に、だろうか。
慌てて上に投げた時、とうとう山積みにされたプレゼントたちが雪崩を起こした。
それに驚いた私は、避けようとしてバランスを崩し、しりもちをついてそのまま振ってくる箱や袋に埋もれたのだった。
A 「あ、あはは……。すいません、今片すので」
呆然とする一軍の皆さんに引きつった笑顔でそう言って、立ち上がる。
もう一度押し入れに戻そうと手元にあった袋を見る。あ、これ、昨日の夜に届いたやつ……。
つかむと、それは確かにモゾモゾと動いた。
A 「ひぃぃっ！！」
ムニュっとした気持ち悪い感触にたまらず声をあげて袋を投げる。
私の手から投げ出された袋は、襖を開いた鶴丸さんの足元に落ちた。
慌てて取りに行こうとするが鶴丸さんがそれより先に袋に手を伸ばしていた。
A 「ま、待ってくださいっ！ それっ、触っちゃだめです！」
鶴丸 「……おぉ、これは驚きだな。和泉守、ほれ」
和泉守 「あ？ なんだよこれ……。って、うわぁっ！ ちょ、なんだこれっ！ 小狐パス！」
小狐丸 「なんじゃ。……ふむ、動いておるな」
鶴丸さんからドンドン皆さんの手に回されていく。
私はそれを慌ててみているしかなかった。奪い取るなんてそんな恐ろしいことはできない。絶対無理。
A 「あ、あの、すみません、それ、えっと、返してもらってもいいでしょうか？」
燭台切 「ダメ。中、見せてもらったけどこれは主にいらないものだよね」
A 「なにが入っていたのですか……？」
一期 「蝶々の幼少期です」
あぁ……。私はそれを触ってしまったのだと思うと、吐き気さえもしてきた。
はぁ、とため息をついた瞬間、背後から背中をたたかれた。
A 「っ！？」
三日月 「それでは、このことについて少し話し合うとしようか」
い、いつの間に部屋の中に……。
振り返ると、三日月さんの手にはプレゼントに入っていただであろう私の写真。
三日月さんの目は、ちっとも笑っていなかったのだった。
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
