ビビリ−４０％の審神者 ページ42
あの後本丸に戻ると、夜ご飯の準備ができていて、そこで今日の演練のことを話した。
演練メンバーはちょっとした英雄扱いを受けていて、なんだかおもしろかった。
その話の流れで定期的に演練に行くことが決まり、二週間が経った。
そして今日も演練。
ツジ 「はははっ！ 俺の勝ちだな！」
A 「え、えっと、はい、そうですね……」
ツジ 「ほんっと弱ぇな、お前の刀は！」
A 「……」
ガハガハと下品ともとれる笑い声を高らかにあげて去ってゆくツジさんの背中を見送った。
私は詰めていた息を思い切り吐き出した。
A 「はぁぁぁ……」
一期 「お疲れ様です。さすがにあの人への対応にも慣れてきたようですね」
山姥切 「六回連続だぞ。慣れてもおかしくないだろう」
A 「ですよね……。六回、ですか」
あんまり考えないようにしてきてはいたが、ここまでくると確信にかわってくる。
ツジさんに演練を挑まれて六回目。そして私が演練に来始めて六日目。
つまり、毎回挑まれているということ。
蛍丸 「なんであのオッサン毎回俺たちのとこに来るんだろーね？」
小夜 「……僕に聞かないでよ」
大倶利伽羅 「いい加減にしろって言ってやりたくなるな」
和泉守 「わかるわそれ。すっげー腹立ってくる」
A 「で、でも、本当になんで私にばっかり来るんでしょう？ 他にもたくさん審神者の方はいらっしゃるのに……」
演練は一回だけって決めている。私のコミュ力の低さでは一人しゃべるのが限界だと皆さんに言われた。私も思う。
とにかく、いつもツジさん一人で終わってしまう。
和泉守 「俺たちには勝てるって確証があるからか？ なら、いっぺん勝ってみるか？」
小夜 「僕たちよりも弱い部隊はそこらじゅうにいるよ」
大倶利伽羅 「それに、勝ったら相手側が以前の俺たちみたいになるんだろ」
一期 「ですな。ではなにか他の我々に演練を仕掛ける理由があるのでしょう。」
山姥切 「だが心当たりなどあるのか？ 悪いが、俺には浮かばないな」
蛍丸 「ちゃんと負けてあげてるしね。……主に惚れちゃったとか？」
A 「いやいや、こんな小娘にそれはないでしょう。……よし、それじゃあ今日は帰りましょうか。お疲れ様でした」
今日もツジさんに演練を挑まれて理由がわからないまま、本丸に帰ることになった。
ほんと、なんでなんだろう……？
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
