ビビリ−３％の審神者 ページ5
次は宗三さんかぁ……。
正直、宗三さんが戦いを好んでいるのかがはっきりしないからあんまり呼びたくはなかったんだけどね……。
私は端末をみて小さくため息をついた。
この本丸のレベル差はかなりはっきりしていて、高いか低いかのどちらかだ。
宗三さんはレベルが高い部類に含まれ、レベル七十前後は奇跡的に六人とぴったりの数字だった。
申し訳ないけど、出陣に参加してもらおう……。
端末をポケットの中に突っ込み、やってきた左文字派の部屋の襖を先ほど同様に、そっと開いた。
A 「す、すみません、ちょっといいですか？」
江雪 「どうかしましたか？」
ゆったりとした口調の江雪さんが尋ねてくる。
部屋をのぞき込むと、江雪さんと宗三さんは談笑しているようで、座っている二人の間にはお茶とお茶菓子が置かれていた。
うぅ、ごめんなさい……。
せっかく談笑をしていたというのに引き離すような真似をしてしまう罪悪感で心を痛めていると、ふと気づく。
A 「あ、あの、小夜さんはいないんですね……？」
宗三 「小夜なら短刀と遊んでいますよ」
江雪 「小夜に用事ですか？」
A 「あっ、いえ、そうじゃなくって、あの、宗三さんに……」
宗三 「僕に用事なんて……。また僕を誰かに見せびらかすんですか？」
A 「み、見せびらかす……？」
宗三 「いえ、なんでもありませんよ。それで、どうしたんです？」
A 「しゅ、出陣、しませんか？」
私が意を決して告げると、宗三さんは驚いたように数回瞬きをした。
その後、宗三さんはいつものような薄い笑みを浮かべた。
宗三 「僕を戦に出す気は、あるんですね？」
A 「えっ、いや、あの、嫌なら断ってくださっても全然かまいませんよ！？」
宗三 「行きますよ」
江雪 「くれぐれも、怪我のないように」
そ、宗三さんは戦に出てくれるんだよね……？
この様子からして出てくれるのだろう。
私は、てっきり宗三さんは江雪さんのように出陣を嫌がるかと思ったのだけに、嬉しくなった。
A 「ありがとうございますっ！！」
私は満面の笑みでお礼を告げた。
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
