ビビリ−２３％の審神者 ページ25
ゾクッと寒気が背中を走り抜ける。目の前に迫る死に、私はその場に凍り付いた。
それに対し、コウさんの表情はまるで陽だまりのような暖かさがある微笑みを浮かべてこちらを見ている。
まるでその手にナイフをもっているだなんて信じられないくらいの優しそうな人。
それはただの見掛け倒しだということは、私の刺された腕と切られた頬が物語っている。
A 「わっ、わわわた、私を殺しても、皆さんはきっと、貴方のことはっ、認めませんから！」
コウ 「へぇ？ じゃあなに、君はみんなから認められてるっていうの？」
A 「そ、それ、は……」
そう問いかけられ、私は言葉に詰まった。
皆さんは私を認めてくれているのだろうか。改めて考えてみると自信がない。
……でも、これだけは言える。
A 「み、認められてないかもしれませんが、少なくともっ、貴方よりは認められてます！」
コウ 「ふぅん、言ってくれるじゃない」
ニコニコしながら言うから、さらに恐怖が増す。
一体何を考えているのかがさっぱりわからない。
コウ 「まぁ、認められてようがなかろうがどうでもいいよ。君を殺った後に、いくらでも認めさせられるしね」
A 「……っ」
コウ 「それに、誰も助けにこないあたり、君かなり嫌われてるんじゃない？」
違う。助けにこないんじゃなくて何も知らないだけ。知っていても、私が来るなって言っただけ。
そんなの言い訳にしかならないかもしれないが、私はそう思って必死に首を横に振った。
コウ 「やっぱり俺が審神者になったほうがいいんじゃない？ ねぇ、三日月」
A 「っ！？」
三日月 「……」
コウさんの視線が私を通り抜けた。三日月、という言葉で振り返ると、いつの間にか三日月さんが私の背後に立っていた。
驚きすぎて声もでない。
ここまで無表情な三日月さんは見たことがなかった。私はコウさんとはまた別の恐怖を感じた。
私は二つの恐怖に挟まれてしまって、情けなくも腰を抜かしてしまった。
三日月 「おっと」
三日月さんは私を優しく支えると、大丈夫か？ と優しい声と微笑みでといかけてきた。
あぁ、いつもの三日月さんだ。
そう安心したのもつかの間。三日月さんは私を抱き留めつつ、コウさんに話しかけた。
三日月 「……大広間にきてくれるか」
コウ 「なんで？」
三日月 「話がしたい。……返答によっては、考える」
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
