ビビリ−１０％の審神者 ページ12
その後、彼等は土下座をしようとした私を止め、まだ涙でぬれる瞳で見つめてから口々にお礼を告げた。
私は途中で逃げ出しておいて……！ と抜刀覚悟に謝りにきたために、お礼を言われて軽くパニックになった。
そして、ようやく落ち着いてきた頃に出陣した皆さんが帰ってきたので、今はお出迎え中。
A 「おっ、おかえりなさいっ！ えっと、あの、怪我はしませんでしたか？」
次郎 「怪我したら帰ってくるって約束したでしょ〜？ 全員無傷だよ」
堀川 「はいこれ、お土産だよ」
和泉守 「でも検非違使が出てこなくってよかったなぁ」
宗三「まぁ、出てきたところで刀装がなくなる程度で済むでしょうがね」
鯰尾 「まー、油断大敵ですよ！」
骨喰 「でも、勝てるだろう？」
堀川さんから受け取った資源らしきものが入った少し重い袋を抱えながら、彼等の表情をみて微笑む。
溢れんばかりの笑顔と明るい口調。
きっと、久々の出陣ということもあって、かなり楽しんできたんだろうなぁ。
A 「お疲れ様でした。あの、ゆっくり休んでくださいね」
次郎 「んじゃー、酒でも飲んでこようかねぇ」
鯰尾 「骨喰、一緒に昼寝しよう！」
骨喰 「あぁ」
堀川 「久々の出陣でちょっと疲れちゃったし、僕も部屋に戻ろうっと」
和泉守 「まぁ、確かにな。俺も休むとするか……」
宗三 「では僕もこれで失礼します」
各自好きなように休みにいく背中を見送った。
さて、じゃあ私もこの資材置きに行こうかな……。
そう思って私は鍛刀部屋の方へと歩き出そうとした。
こん 「A様ああああぁぁぁ！！」
A 「ひぃいいいいいいいい！！」
踏み出そうとしたその床に、ほぼ悲鳴に近い声をあげながら突如現れたこんのすけ。
私は例のごとく驚いて叫び声をあげる。
だ、だから、こんな風に突然現れないでほしいんだけど！！ 何度来られても慣れないから！！
私はキッとこんのすけを睨んだ。が、こんのすけの尋常じゃない慌てようを不思議に思い、首をかしげる。
A 「どうしたの、そんなに焦って」
こん 「あっ、いや、その、と、とにかく！！ 部屋に戻ってお話します！！」
A 「じゃあ、資材を置いてからね」
こんのすけがここまで焦っているのは珍しい。
私は若干焦りながら鍛刀部屋に資材を置き、足早に部屋に行った。
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☆ - これで完結なんて、、面白かったからもうちょっと読みたかった、、非常に残念です。 (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ふと目に止まって作品を読ませていただきました！面白くて一気に読んでしまいました…まさかの4年前の作品…！審判者ちゃんが可愛くて微笑ましかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月7日 13時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
せんり - ビビり審神者ちゃんすごく可愛かったです！ (2017年11月30日 21時) (レス) id: 85f5f22765 (このIDを非表示/違反報告)
明素華 - めちゃくちゃ面白かったぁ〜(\>v< *)ビビりも、可愛い!!刀剣男子の、出し方が上手だったぁ!! (2017年10月8日 19時) (レス) id: 66b6a0e086 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆりかさん» 閲覧いだだきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しさでいっぱいです♪推しでしたら蛍丸とまんばちゃんですね！でも加州も好きです！可愛いですよね〜！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年3月18日 19時
